2018年 5月 22日 (火)

正恩氏「満足な合意」を読み解く 「核」に言及あったのか

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   文在寅(ムン・ジェイン)大統領が北朝鮮に送った特使団は、朝鮮労働党の金正恩委員長と4時間以上も食事会や会談で過ごすなど、熱烈な歓迎を受けた。青瓦台(韓国大統領府)の事前の説明では、特使派遣の目的は「朝鮮半島非核化に向けた米朝の対話に向けた環境作り」。

   仮に韓国側から核開発断念を求めれば北朝鮮側の態度は硬化するとみられるが、北朝鮮側は「満足な合意をみた」と説明。現時点で会談の内容は明らかになっていないが、仮に核について踏み込んだ議論が行われていないとなれば、日米韓の足並みがさらに乱れることになりそうだ。

  • 金正恩氏は韓国の特使一行を満面の笑顔で出迎えた(写真は労働新聞から)
    金正恩氏は韓国の特使一行を満面の笑顔で出迎えた(写真は労働新聞から)

4時間以上にわたって正恩氏と夕食会&会談

   青瓦台の説明によると、夕食会と会談は2018年3月5日、4時間12分にわたって行われた。その様子を3月6日付けの労働新聞は写真10枚つきで大々的に報じた。朝鮮中央通信によると、正恩氏は特使一行と「熱く握手し、彼らの平壌訪問を熱烈に歓迎」。平昌五輪に北朝鮮が選手団などを送ったことに韓国側が感謝の言葉を述べると、正恩氏は

「同じ血筋を引いた同胞として、同族の慶事をともに喜び、助けるのは当然なこと」

と応じたという。これに加えて正恩氏は

「南側の特使代表団一行と北南関係を積極的に改善させ、朝鮮半島の平和と安定を保障するうえで提起される問題について虚心坦懐の談話を交わした」
「南側の特使から首脳対面に関連する文在寅大統領の意を伝え聞いて意見を交換し、満足な合意をみた」

というが、この朝鮮中央通信の記事には「核」「米国」といった文字は出てこない。

   ただ、聯合ニュースは「朝鮮半島の平和と安定」という文言が出てきたことを根拠に、「金正恩氏が核問題と米朝対話について直接言及したとみあれる」と分析。「満足な合意」の意味を、

「非核化と米朝対話の観点から、金正恩委員長から踏み込んだ言及があったという観測も出ている」

と読み解いた。

河野外相「経済制裁で困っているので、必死にほほ笑み外交をやっている」

   河野太郎外相は3月6日朝の記者会見で、会談について「韓国側からしっかり説明を受けたい」としながら、「日米韓で連携、しっかりできています」と強調。北朝鮮の歓迎ぶりを

「とにかく経済制裁で困っているので、必死にほほ笑み外交をやっているのだろうと認識している」

と分析した。特使一行は6日夕方に特別機で韓国に帰国する。

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