2018年 12月 11日 (火)

もう、ガソリン車には戻れません 「日産リーフ」オーナーがEVに惚れたワケ

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日産「新型リーフ」
日産「新型リーフ」

   日産の電気自動車(EV)「日産リーフ」 が大きく生まれ変わった。

   2017年秋、初代モデルの発売から7年目にして初のフルモデルチェンジを実施。フル充電での最大航続距離は JC08モードで「250キロメートル」から「400キロメートル」と飛躍的に向上し、ほぼワンペダルでの運転を可能にする「e-Pedal」などの同社独自の最新技術も採用した。

   このように、EV車として最先端の機能を搭載した新型「日産リーフ」の発売から約半年。世間のドライバーが抱くEVへのイメージには、どのような変化が起きたのか。

   J-CASTニュースでは今回、新型「日産リーフ」 発売前の2017年夏に続き、2回目となる読者アンケートを実施。EVの購入にあたって「不安に思う」ポイントを改めて尋ね、半年前と現在のドライバー意識の変化を探った。

   さらには、上記のアンケートで明らかになったEVへの「ネガティブなイメージ」について、一日の大半をクルマに乗って過ごすタクシー運転手をはじめ、複数の新型「日産リーフ」 オーナーに話を聞いた。

半年前と何が変わった?「EVアンケート」の結果は...

   今回のアンケートは2018年2月22日から3月8日まで、J-CASTニュース公式サイト上で実施。質問と選択肢は前回(17年7月)と同じものを用意した。計581票が集まった投票の内訳をまとめたのが、以下の円グラフだ。

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   やはり目立ったのは「充電スポットの数」を不安視するユーザーで、次いで多かったのが、1度のフル充電で走ることのできる「航続距離の不安」を懸念する意見だった。このように、EVの「実用性・利便性」を懸念するような意見が全体の7割以上 を占める結果となった。

   では、新型「日産リーフ」 発売前の半年前と比べるとどうなのか。ドライバーの意識が変わった部分などあったのか。前回のアンケート(投票数166票)と今回の結果を比較したのが、次の2つのグラフだ。

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   前回と比べて大きく変わったのが、1度のフル充電で走ることのできる「航続距離」と「車両価格・充電費用」の2つの選択肢。EVの航続距離を不安視する意見は10ポイント減ったが、逆に価格面を心配する意見が9ポイント増えた。

   2017年10月発売の新型「日産リーフ」 の航続距離は最大400キロメートル。従来モデルと比べて飛躍的に向上し、EV普及の目安とされる320キロメートルを大幅に上回った。こうした国産EVの「進化」が、今回のアンケート結果に影響を与えた可能性は十分にありそうだ。

EVの航続距離が心配?オーナーの意見は...

   とはいえ、依然として7割以上のドライバーが「充電スポット」や「航続距離」の面に不安を感じていることも事実。では、実際に新型「日産リーフ」 に乗っているオーナーはこうした世間のイメージに対して、どう考えているのだろうか。

男性会社員の「日産リーフ」(写真は本人提供)
男性会社員の「日産リーフ」(写真は本人提供)

   2月に新型「日産リーフ」 を納車した愛知県の男性会社員(21)は取材に対し、「僕の場合は家に充電設備をつけていませんが、日産ディーラーやイオンなど外出先での急速充電だけで十分ですし、不便には感じたことはありません」と話す。その上で、

「充電設備などの環境も整ってきていますし、バッテリーの保証期間も長くなっているので、皆さん心配されるほど不便だったり、大変だったりすることはないかと思います」

との感想を漏らしていた。また、この男性に新型「日産リーフ」 購入の理由を聞くと、「維持していく上でのコストの安さ」を挙げた。

   男性は月に1500キロ以上走行するため、ガソリン車よりもEVの方が圧倒的に燃料代(電気代)が安く済むのだという。月額2000円(税別)で全国約5600基の急速充電器が使い放題になる「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム2(ZESP2) 使いホーダイプラン」に加入しているためだ。

   長時間のドライブも多いというこの男性。新型「日産リーフ」 の機能で特に気に入っている部分を聞くと、「『e-Pedal』ですね。一般道ではブレーキを一回も踏まないで走れることもあるので、長距離の運転で疲れることもなくなりました」としていた。

「もうガソリン車には乗れません」

   10月の発売直後にガソリン車から新型「日産リーフ」 に乗り換えたという岡山県の専業主婦(32)は、「心配していた充電が意外と煩わしくなかった」という。その理由について聞くと、

「充電ケーブルの購入時に1度試しただけで、以降は全く自宅充電していません。我が家には2歳と4歳の子供がいるのですが、道の駅で充電しながら併設のアスレチックで一緒に遊んだり、日産ディーラーではキッズスペースで遊ばせながら大人はお茶を頂いて休んだり、スーパーで充電しながら買い物したり、『ながら』充電をしています」

と話す。また、新型「日産リーフ」 の納車前は子供連れで休憩できるところは探すのに苦労していたというこの女性は、

「とくに日産のキッズスペースは重宝しています。日産ディーラーのあるところなら子連れ旅も心配なし。本来の使い方ではないでしょうけどね」

とも笑っていた。

「ながら充電」の便利さに驚くオーナーも(写真は本人提供)
「ながら充電」の便利さに驚くオーナーも(写真は本人提供)

   また、2012年から初代モデルに乗り続け、18年2月に新型「日産リーフ」 に乗り換えたという和歌山県の女性は、新たに搭載された高速道路同一車線自動運転技術「プロパイロット」に魅力を感じていると話した。

   「もうガソリン車には乗れません」とも話すこの女性は、初代モデル購入当時と現在のEVを取り巻く環境の変化について、

「5年前に電気自動車に乗り始めた時は、遠出するには事前に充電スポットを調べる必要がありました。でも現在は充電スポットが沢山増えたので、その必要はなくなり全く不便には感じません」

と訴える。実際に現在は急速充電器約7100基を含め、全国に約28500基の充電器が設置されている。(2017年7月末ゼンリン調べ)。

   さらにこの女性は、初代モデルに乗っていた際は充電のために高速道路のサービスエリア(SA)に寄る機会もあったが、航続距離が大幅に伸びた新型「日産リーフ」 に乗り換えたことで、その機会もなくなったとも話していた。

「EVが日々進化していくのが楽しい」

   2012年10月から「日産リーフ」 を仕事用に使い続け、18年1月から新型に乗り換えた仙台市内の個人タクシー運転手は、「EVが日々進化していくのが楽しいです」と語る。

   乗務歴20年を超えるベテランの男性に、初代モデルと新モデル で「進化」したと感じるポイントを聞くと、「この数年で驚くべき進化」だとして、バッテリーの容量が増えたことによる航続距離の向上を挙げた。

   ただ、EVを取り巻く環境が「便利になっている」ことは実感しているが、タクシーの営業に関してはまだ不便に感じることもあるとして、「今後のさらなる『日産リーフ 』の航続距離アップや充電時間短縮の技術開発に期待したいです」ともコメントした。

   ではなぜ、男性はタクシー車として「日産リーフ」 に乗り続けているのか。その理由については、「電気自動車ならではの静かな走り」「車からCO2を出さないこと」の2点に惹かれたと語る。

   なお、男性のタクシーの乗客の反応について聞くと、「このクルマなんですか?」「静かですね」などと興味津々の様子で質問攻めに遭うことが多いという。ただ最近では、EVである「日産リーフ」を選んで利用する客も増えてきているとも話していた。

仙台市内で5年以上も活動する「日産リーフ」タクシー
仙台市内で5年以上も活動する「日産リーフ」タクシー

   このように、アンケート結果の推移やオーナー達へのインタビューから見えてきたのは、新型「日産リーフ」をはじめとしたEV車の「進化」に歩調を合わせる形で、ドライバーの意識もポジティブな方向へと変わって来ていることだ。

   とはいえ、まだまだEVの性能に対して「不安」なイメージを持つドライバーが一定数いることも事実。日産「リーフ」の公式ウェブサイトでは、そうしたドライバーの不安を解消する特設Q&Aページを展開するなど、国内のEVをめぐる最新情報を発信している。

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