菊地直子さんブログ開設? オウム時代の思い出や報道への反論を投稿

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   地下鉄サリン事件から2018年3月20日、23年を迎えた。13日には一連の事件に関与した死刑囚らが各地の拘置所に移送されたこともあり、改めて「オウム真理教」への関心が高まっている。

   そんな中、元信者・菊地直子さんを名乗る人物が、ブログを綴り続けている。菊地さんは東京都庁郵便小包爆発事件などに関わったとされ指名手配、17年の逃走を経て逮捕されたが、2017年12月、無罪が確定した。

  • 1月20日付の各紙朝刊。オウム裁判の「終結」をそろって1面で取り上げた
    1月20日付の各紙朝刊。オウム裁判の「終結」をそろって1面で取り上げた

「黙ったままだと、間違った報道がいつまでも正されない」

   菊地さんを名乗るブログは2017年にも存在したが、短期間で閉鎖された。「闇が深ければ深いほど星はたくさん見えるから」と題された現行のブログには、2018年1月以降、3月22日までに19本の記事が投稿されている。

   ブログが本人によるものかは現時点で断定できないが、その内容は詳細で、オウム時代や裁判中の心境なども含まれている。菊地さんは2015年には月刊誌「創」に手記を発表したが、これに対する林泰男・死刑囚(地下鉄サリン事件の実行犯として、2008年に死刑確定)の手紙の一部とされる文章も引用される。また3月5日、ジャーナリストの堀潤さんが菊地さんに取材したとツイッターで発言、合わせてこのブログのURLを投稿した。J-CASTニュースでは一連の裁判で菊地さんを担当した弁護士の所属事務所に連絡したが、「個別の案件についての取材はお断りしている」として、確認を取ることはできなかった。

   「本当はブログなどしないで、ひっそりしていたかった。ブログを書いたら書いたで、批判をする人もいるだろうと予想できたし、わざわざそのリスクをおかすのは勇気がいることだった」とする執筆者は、1月15日付の記事の中で、開設の理由を以下のように記している。

「それでもリスクを承知で始めたのは、黙ったままだと、間違った報道がいつまでも正されないと思ったからだ。マスメディアが本当のことを報道してくれて、ブログなど最初から立ちあげる必要がなかったらどんなに良かっただろう」

「逃亡生活」の始まりも回想

   17年12月の無罪確定後も犯人視を続けるメディアや世間の反応に絶望したという筆者は、ブログでは繰り返し、自らの「無実」を主張している。特に地下鉄サリン事件については(逮捕されるも処分保留)、週刊新潮に反論する形を取り、2000文字以上の長文で関係を否定する。ほかにも、いくつかの具体的な記事を挙げて、事実ではないと反論している。

   また、菊地さんが都庁爆弾事件に関わったと証言した井上嘉浩死刑囚(再審請求中)に対しては、「井上嘉浩さんの嘘」というタイトルで、4回にわたって触れている。一方で、

「このブログで彼の嘘を書いていいものかもかなり悩んだ。かつての仲間を陥れるようなことをしなければならないくらい、彼も追い詰められて苦しんでいるのだろうか......と思うからだ」

と思いやる記述も見られる。

   このほか、18歳当時の「入信」前後の思い出や、「指示のとき、詳細な『説明』が一切ない」という教団の習慣など、オウム時代の思い出もいくつか記される。3月19日の最新記事では、「逃亡生活」に入る前後の林泰男・死刑囚らとのやり取りを回想、当時の心境を以下のように振り返っている。

「実行犯と言われている人達も、ごくごく普通の人達なのだ。むしろ、いい人すぎるぐらいいい人だった。それは林さんも同様だった。林さんが、報道されていたように、本当にマインドコントロールされたロボットだったとしたら、どんなに良かっただろう。事件のイメージと同じように、残酷で凶悪な人物だったら、どんなに良かっただろう。そうであったならば、私は出頭できていたに違いない」
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