鼻の穴から避妊具を吸い込み、口から引っ張り出すという「コンドームチャレンジ」が、アメリカを中心に話題となっている。窒息の危険性があるとして、米テレビ局CBSなど多くの海外メディアが注意を呼び掛けたのだ。実は日本でも、10~20代とみられる若者が上記の「チャレンジ」を行う動画がYouTubeなどで複数公開されている。こうした状況について、国内最大手メーカーのオカモト(東京・文京区)の担当者は「絶対に止めてください」と訴える。米大手メディアが続々と報道「Condomsnortingchallenge(コンドームすすりチャレンジ)」とも呼ばれる行為の存在は、2018年4月初旬頃から米メディアで相次いで紹介された。13年頃に一度流行を見せたものだが、なぜか5年後の今になって再び大きな注目を集めたのだ。米CBSが4月2日(日本時間)、ウェブ版に掲載した記事では、窒息の危険性があるなどとした上で、「コンドームのような物体を入れることで鼻道や副鼻腔の細胞が損傷し、感染症などを引き起こす可能性もあります」という医師のコメントも掲載している。そのほかにも、FOXニュースやUSATODAY、NewsWeek(いずれもウェブ版)など多くの米メディアが、避妊具を吸い込むチャレンジの危険性を訴えている。「最新の危険な流行」だとして、注意を呼び掛ける記事も少なくない。ただ一方で、ファクトチェック専門サイト「スノープス」やワシントンポストなど、相次ぐ報道は数年前にアップされた動画を再びクローズアップしているだけで、問題の「チャレンジ」は再び流行しているわけではない、と指摘するメディアもある。こうした海外での動きは、日本でも報じられている。複数のネットメディアが、米メディアの報道を翻訳する形で、「コンドームチャレンジ」を紹介したのだ。「(海外で)復活して流行中」と伝えた媒体もあり、国内のSNSでも注目を集めている。日本でも「やってみた」動画が...実は、2013年に海外で流行した際に「輸入」されたものか、同様の「チャレンジ」を行う日本の若者も存在する。ツイッターで「コンドーム 鼻」と検索すると、10~20代とみられる若いYouTuberらが、「コンドーム鼻から入れて口から出してみた!」などとして、避妊具を鼻から吸い込む動画をアップしているのだ。チャンネル登録者数が65万人を超える人気YouTuberグループも、このチャレンジ動画を17年9月にアップしている。再生回数はすでに75万回超で、動画のコメント欄には、「面白いから何回も戻して見てるw」「まじ身体はっててすげぇわ」といった好意的な意見が並んでいる。そのほかYouTube上には、このグループに憧れているという女性が、同様の行為をマネしてみたという動画もあった。こうした過去のYouTube上での状況や、今回の海外での相次ぐ報道などを踏まえると、日本の若者でも「コンドームチャレンジ」が流行する可能性はないとは言い切れない。コンドーム製造で国内最大手のオカモトの広報担当者は18年4月4日、J-CASTニュースの取材に対し、「コンドームに水を入れて、頭に落とす『コンドームチャレンジ』は、知っていましたが、今回の『コンドームチャレンジ』は知りませんでした」と回答。その上で、「コンドーム本来の使用方法とは異なりますので、絶対に止めてください」と注意を呼び掛けていた。
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