2024年 4月 20日 (土)

大谷翔平「56.8%」の意味 米メディア分析で何が見えた

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   エンゼルス・大谷翔平投手(23)はエンゼルス・スタジアムで飾った鮮烈な投手としての本拠地デビュー戦で、さまざまな「記録」を打ち立てた。

   中でも圧巻なのは、投球数で空振りの数を割った値だ。MLB公式サイトによれば、大リーグ今季試合の誰よりも高かったという。

  • 大谷翔平(写真は2017年1月撮影)
    大谷翔平(写真は2017年1月撮影)
  • 大谷翔平(写真は2017年1月撮影)

大谷「以上」わずか3人

   大谷投手は2018年4月8日(日本時間9日)、本拠地のアスレチックス戦で今季2度目の先発マウンドに上がり、7回1安打無失点、毎回12奪三振の快投で2勝目を挙げた。7回1死まで打者19人をノーヒットに抑え続けており、全米メディアなどはさまざまなデータでこの投球を分析している。

   CBSによれば、この試合の真っ直ぐは最高で99.6マイル(160.3キロ)をマーク。一方で68.5マイル(110.2キロ)のカーブも投げたとして、約50キロの緩急を高く評価した。

   MLBの公式サイトによると、大谷投手はこの日に投げた91球のうち、25球で空振りを奪った。割合にして27.5%だが、これは今季の大リーグでどの投手がマークした数字よりも高いという。

   さらに高精度分析の「スタットキャスト」が計測したデータに基づき、大谷投手がこの試合で対戦した相手の「空振り率(全スイング中の空振りの割合)」は56.8%にのぼるとした。2015年に計測し始めて以来、これを上回る数値を出した投手はわずか3人――インディアンスのコーリー・クルーバー(64.9%、17年6月1日)、ロイヤルズのダニー・ダフィー(59.3%、16年8月1日)、タイガースのフランシスコ・リリアーノ(57.8%、15年7月23日)――しかいない。

岡島「真っ直ぐのキレが良い」

   大谷投手がこの日に投げた91球のうち、ストライクは59球で、割合にして64.8%に達した。全92球のうち68.4%の63球をストライクにしていた前回登板のアスレチックス戦(現地時間1日)同様の安定感をみせた。

   また球種別にみると、速球が42球、スプリットが34球、スライダーが13球、カーブが2球。中でも目を引いたのが、速球の次に多用し、決め球で11度使用したスプリットだ。

   USAトゥデイ(電子版)の記事「ショーヘイ・オオタニがほぼ完全、12奪三振7回無失点でメジャー2勝目」では、大谷投手のスプリットを「デビリッシュ=悪魔のよう」と表現。ネットでは翔平(=SHOHEI)とショータイム(=SHOWTIME)をかけた造語「#SHOtime」のハッシュタグが流行している。

   こうして日米で絶賛を受けた投球について、野球解説者はどう見たか。

   4月9日の情報番組「ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)では、現役時代にレッドソックスなど大リーグで活躍した岡島秀樹さんが「真っ直ぐのキレが良かった」とコメント。

「高いリリースポイントから真っ直ぐの軌道でスプリット系のボールが来るので、バッターは(真っ直ぐと)錯覚していた」

と解説した。

   元ロッテの黒木知宏さんは、大谷が苦戦していたオープン戦(防御率27.00)と公式戦2試合で投球フォームに違いがみられるとし、

「全体的に投球フォームがコンパクトに見えた。(オープン戦と比べ、リリースする寸前に)ボールを頭から近いところに持ってきているので、力をコントロールしやすくなっていると思う」

と説明していた。

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