名古屋市のテーマパーク「レゴランド・ジャパン」の魅力を取り上げた2018年4月12日放送の「スッキリ」(日本テレビ系)の特集に、インターネット上で「なんだこれ」「切ない」といった困惑の声が相次いでいる.番組がVTRで紹介したレゴランドのアピールポイントが、「待ち時間がほぼない」「運がよければ貸し切り」などの情報だったためだ。これには、番組MCの加藤浩次さん(48)も「むなしい」「間違ってるよ」と手厳しいコメントを連発していた。「レゴランドここがスゴイ! 乾燥機1回300円」番組の特集タイトルは、「マニアに教えてもらう今だからできるレゴランドの楽しみ方」。VTRではまず、SNS上でレゴランドにネガティヴな意見が出ていることなどを紹介。その上で、特集を担当する安村直樹アナウンサー(29)が、「レゴランド・ジャパンがピンチといった噂もありますが、百聞は一見に如かず。実際に体験したらどうなのか、確かめて参りました」とコメントし、実際に園内を訪れてレゴランドの魅力を解説していった。安村アナとともに園内を巡ったのは、週に4回レゴランドに通っているというお笑いコンビ「モグモグパクパク」の平本元気さん(32)。まず2人が着目したのは、アトラクションの「待ち時間」だった。ロケ当日は子供の春休みだったというが、2人が訪れたアトラクションは「5分待ち」。こうした状況について番組のテロップでは、レゴランドのアトラクションの魅力について、「待ち時間がほぼない」「運がよければ貸し切り!?」などと説明。さらにナレーションでは、「程良い混み具合が、楽しさを倍増させる」とも伝えていた。その後2人は、水が飛び出す大砲が設置された「スプラッシュ・バトル」というアトラクションを満喫。スーツがずぶ濡れになった安村アナが、1回300円の乾燥機を利用すると、画面には、「レゴランドここがスゴイ!乾燥機1回300円」とのテロップが。こうした場面では、スタジオの加藤さんが「300円、高けーな!」とツッコミを入れる音声も流れた。「やらないと分からない」その後、子供が一緒に参加できるパレードやレゴブロックの体験コーナーなど、1日をかけてレゴランドを満喫した安村アナ。ロケの終わりの場面では、「レゴランドマニア」の平本さんが、「マイナスなイメージばっか言われてますけど、やらないと分からない、何もかも。レゴランドの魅力は自分で追求及するべきなんですよ」と力説。これに安村アナは、「私も正直期待してなかったんです。でも、来てみたらどれも楽しかった」と笑顔で話していた。こうしたVTRが終わり、スタジオで感想を求められたMCの加藤さんは、「いや...、難しいよね」とポツリ。その上で、「だって、うまくいってないってのはみんな知ってるじゃない。俺だってネットニュースとかで見たくらいだから。だからさ、こうやってVTRで『うわ、楽しいですよ~』ってやればやるほど、むなしいのね」と切り捨てた。これに安村アナが「私も心から楽しんでいたんですが...」とフォローを入れると、加藤さんは「そういうイメージをこっちが持っているから、そう見えてしまうってこと」と説明。ネガティヴな印象を払しょくする施策が必要だと訴えた。さらに加藤さんは、「待ち時間がほぼない」などと混雑が少ないことを好意的に伝えたVTRの内容についても、「そこそこ空いているから良いっていうのは、これは全く間違ってるよ。うん。繁盛した方がいいに決まっているから」と苦言を呈していた。レゴランド広報の反応は...こうした放送を見た視聴者からは、ネット上に困惑の声が続出。ツイッターやネット掲示板には、「レゴランドをフォローしてるフリして貶めてるよなこれ?」「『ここがスゴイ!』って何かと思ったら、空いてるから貸切状態とか言ってる、泣いてしまうわ」「レゴランド特集やってるけどいくらなんでも悪意しか感じられない」といった反応が相次いでいる。一方で、番組をきっかけにレゴランドに興味を持った人もいたようで、「行って見たい」「結構面白そう」との投稿もみられた。なお、今回の「スッキリ」の特集内容について、レゴランド・ジャパンの広報担当者は4月12日のJ-CASTニュースの取材に、「スタジオの皆様のご意見についても真摯に受け止め、お子様やご家族の方により楽しんでいただけるパークを目指し、頑張っていきたいと思っております」とコメントした。
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