平昌五輪のフィギュアスケート男子で66年ぶりの五輪連覇を果たした羽生結弦選手(23)のグッズ転売に歯止めがかからない。東京の日本橋高島屋では2018年4月11日、羽生選手の輝かしい軌跡をたどる「羽生結弦展」(23日まで、主催・読売新聞社)が開催。フリマアプリ「メルカリ」では同日から、同展限定のオリジナルグッズが次々と出品されており、ツイッターでは通信販売を求める声が続出している。「マジでやめて!」日本橋高島屋の同展では、羽生選手のポストカードセット(税込各700円)やA4クリアファイル(各450円)、写真集(2500円)など、会場限定のオリジナルグッズを多数販売している。購入できるのは、1人あたり各種5点まで。「羽生結弦展」のウェブサイトでは「転売、譲渡目的でのご購入は固くお断りいたします」と呼びかけていた。そんな中、実はこうした各種グッズが開催日の4月11日以来、日本最大級のフリマアプリ「メルカリ」やオークションサイト「ヤフオク!」などで相次いで「転売」されている。「メルカリ」では4月13日現在、「羽生結弦展」と検索すると758件の商品(売り切れ含め)がヒットする。たとえば同展8階では、羽生選手をモチーフとする「コスチュームキューピー」(全4種、各800円)が好評を博しており、13日現在で販売を終了している。だがメルカリでは、会場配布のチラシなどを含めた「キューピー」4種の組み合わせが5万5000円(送料込み)で出品されているのが現状だ。ツイッターではこうした事態に「羽生結弦展転売目的で購入してる人、それを買う人やめて下さい」「羽生結弦展のグッズ転売されすぎてため息しかでない 違法ではないけど良心やモラルとかないのかなあ」「羽生結弦展のグッズが初日にもう高額転売されてるって...マジでやめて!!結弦はこんな事望んでない......」と悲鳴交じりの声が続出した。中には「日本橋高島屋 御中 羽生結弦展のグッズ通販お願い致します」「今からでもいいです......通販ご検討お願いします!!」と転売を防止するための通信販売の解禁を求める声も少なくない。ネット通販「要請していません」日本橋高島屋の広報担当者は、4月12日のJ-CASTニュースの取材に「現時点で、インターネット上での販売は要請していません」とコメント。会場で購入した商品を転売する行為については、「われわれ小売業の立場からすると、現状の法律ではお客様の購入を制限することなどはできません」とし、「会場限定のオリジナル商品が転売されているとしたら、それは残念なことです。1人でも多くの方に現場へ足を運んでもらい、購入してほしい」と訴えた。羽生選手のグッズをめぐっては、出身地の仙台市で22日に開催されるパレードの費用に充てる記念Tシャツのネット転売が明るみになったばかりだ。
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