2024年 4月 19日 (金)

野党、小野寺氏の米国出張了承せず 日報問題は防衛相会談より重要

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   国会開会中の閣僚の海外出張はまかりならん! 2日連続でこんな珍しい事態が起きている。

   麻生太郎財務相は2018年4月20日から米ワシントンで開かれる20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に、小野寺五典防衛相は同日から米国のマティス国防長官との会談のために海外出張する予定だった。しかし、野党側は決裁文書の改ざん問題や日報問題への対応を優先すべきだとして了承しなかった。

  • 国会開会中の閣僚の海外出張は、衆参両院の議院運営委員会と協議することになっている
    国会開会中の閣僚の海外出張は、衆参両院の議院運営委員会と協議することになっている
  • 国会開会中の閣僚の海外出張は、衆参両院の議院運営委員会と協議することになっている

麻生氏のG20行きも了承されず

   4月18日の衆院議員運営委員会の理事会では、野上浩太郎官房副長官が麻生氏の出張に理解を求め、自民・公明両党と日本維新の会は了承。立憲民主党など野党は、決裁文書改ざん問題や福田淳一事務次官のセクハラ問題への対応を優先させるべきだと主張。意見がまとまらず了承されなかった。

   翌4月19日の理事会も同様だ。野上氏が小野寺氏の出張への理解を求め、自民・公明両党と日本維新の会は理解を示したが、立憲民主党など野党は自衛隊の日報問題などの対応を優先すべきだとして反対。やはり了承されなかった。

   閣僚の国会開会中の出張をめぐっては、1996年の与野党の申し合わせで、衆参両院の議院運営委員会と協議することになっているが、強制力はない。実際、麻生氏は4月19日午前、成田空港からワシントンに向けて出発している。

   菅義偉官房長官は4月19日午後の記者会見で、小野寺氏の訪米の意義を

「北朝鮮の核・ミサイルは、これまでになく差し迫った重大な脅威となるなど、我が国を取りまく安全保障環境は、きわめて厳しい状況。そうした中にあって、マティス米国防長官と会談し、日米同盟の抑止力の強化を図ると同時に、沖縄をはじめとする在日米軍基地の負担軽減に関して、一層緊密な協力を確認するなど、きわめて重要なことだと認識している」

などと強調。今後の対応については

「政府としては国会のご理解が得られるように、マティス国防長官との会談の必要性について、説明をしているところ」

と繰り返した。

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