2018年 11月 14日 (水)

日野とVW、商用車で提携 トヨタの殻を破らねばならない理由

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   日野自動車と独フォルクスワーゲン(VW)が、トラック、バスなどの商用車分野で包括提携に向けて本格協議に入った。2018年4月12日発表した。

   自動運転や電動化などの技術分野のほか、販売や調達といった幅広い分野で協力関係の構築を目指す。日野の親会社であるトヨタ自動車とVWは、乗用車では年間約1000万台を販売し、首位争いを演じているライバルだが、商用車はそれぞれ十数万台にとどまる。相互補完し、首位の独ダイムラーや台頭する中国勢を追いかけたい考えだ。

  • 日野自動車社長の下氏(左)とVWトラック&バスCEOのレンシュラー氏(右)
    日野自動車社長の下氏(左)とVWトラック&バスCEOのレンシュラー氏(右)

グローバル市場での地位を高める

   発表によると、
▽物流 /交通に関わるソリューション調査
▽既存・将来技術
▽調達
などの領域で協力関係を構築するため検討していくことで合意した。

   具体的な技術分野には
▽ディーゼルエンジン
▽ハイブリッド
▽電動化
▽コネクティビティー
▽自動運転システム
▽eモビリティー
などが含まれる。包括提携により、グローバルマーケットでのポジションを高める。

   日野とVWの商用車部門であるVWトラック&バスは、最高経営責任者(CEO)や役員クラスで構成するアライアンス委員会を立ち上げ、長期的かつ対等な協力関係を築く。日野の下義生社長が就任した2017年6月以降、水面下で交渉していたという。

中国やインドのメーカーも追い上げ

   下氏とVWトラック&バスのA.レンシュラーCEOは東京都内のホテルでそろって記者会見した。下氏は「自動車業界は100年に一度の大変革期を迎えている。これまでと同じ価値の提供では、これからのお客様のニーズには応えられない。そうした強い危機感を共有した」と提携協議の理由を説明。レンシュラー氏は「事業を展開する地域や商品ラインアップの観点から、とても良い組み合わせ。将来の輸送のあり方を追求するパートナーとしても最良の組み合わせだ」と期待感を示した。

   提携交渉に踏み切った背景には、乗用車とは違う商用車ならではの事情がある。世界首位の独ダイムラーは、販売台数だけでなく技術面でも大きくリード。自動運転や電動化で先進技術を持つ。研究開発費は膨大で、日野やVWが単独で追いかけるのは難しい。 さらに中国やインドの新興国メーカーもパイが大きい自国市場でシェアを伸ばしている。技術面でも先進国との差を縮めつつあり、本格輸出に踏み出せばグローバルマーケットの地図を塗り替える潜在力を秘める。

   販売面では現在のところ日野は日本と東南アジアで、VWは欧州とブラジルで強みがある。車種を棲み分けるなど販売面で協力が進む可能性は高い。

   日野にはトヨタがついているが、「商用車の技術は乗用車の延長線上だけでは対応できない」(下氏)面もある。トヨタの殻を破り、VWと手を組んだ理由がここにある。

   こうした事情はトヨタやVW本体も認識しており、全面的な支援を約束しているという。国境を越えた連携が商用車市場にどんな変化をもたらすのか、注目されそうだ。

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