内川2000本!→翌日のスポーツ紙は... 「清宮」「清宮」「清宮」「清宮」

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   2018年5月9日はプロ野球界にとって、記念すべき1日となった。ソフトバンク・内川聖一内野手の2000本安打達成、日本ハム・中田翔内野手の1000本安打達成、日本ハム・清宮幸太郎内野手のプロ初ホームラン。球界屈指の打者2人が偉業を達成したばかりか、ドラ1の黄金ルーキーが大打者への第一歩を踏み出した。

   普段ならスポーツ紙の1面を飾るにふさわしい出来事が3つも発生したこの日。さて、各紙のレイアウトはどうなったか――。

  • 5月10日のスポーツ各紙
    5月10日のスポーツ各紙
  • 5月10日のスポーツ各紙

「世界の本塁打王への第一歩だ」

   首都圏で販売されるスポーツ紙は、日刊スポーツとスポーツニッポン、スポーツ報知、サンケイスポーツ、東京中日スポーツ、デイリースポーツの6紙だ。そのうち4紙の1面を飾ったのは、清宮選手のプロ初HRだった。

「『マグレではない』1号清宮」(ニッカン)
「王超え24打席目868本への道 清宮1号」(スポニチ)
「清宮 新人デビュー7戦連続Hがプロ1号」(サンスポ)
「新伝説幕開け 清宮1号『まぐれではないかな』」(報知)

   清宮選手は2018年5月9日のオリックス戦、第1打席で右越えのソロを放った。各紙とも前文で、前々から高校の先輩にあたる世界の本塁打王・王貞治(現・ソフトバンク球団会長)氏のもつプロ野球記録・868本を目指していると言及。その上で、以下のように踏み込んだ。

「世界最強の打者になるための、長い挑戦が始まった」(ニッカン)
「世界の本塁打王への第一歩だ」(スポニチ)
「868本を目指す怪物の第一歩」(サンスポ)
「怪物・清宮の、新たな伝説が始まった」(報知)

   内川選手の2000本安打達成については、各紙とも紙面の右端で「内川2000安打」と一行で済ませ、中へ誘導。中田選手の1000本安打達成を1面で扱ったのは、スポニチ1紙だった。

   一方、その他の東京中日とデイリーが内川選手らの偉業達成を1面に持ってきたかといえば、そうでもない。両紙ともきっちりとブロック紙の「使命」を果たした(?)ようで、大見出しはそれぞれ、以下のようになった。

「カガやく108球 吉見 6年ぶり中5日!勝利呼んだ熱投」(東京中日)
「月間MVP虎助っ人最多3度目!!メッセ 信頼不変」(デイリー)

   中日・吉見一起投手が6年ぶりの中5日登板で6回1失点に抑えたと、東京中日は報道。デイリーは、3・4月のセ・リーグ月間MVPを受賞した阪神・メッセンジャー投手が6回3失点と「先発の役割を果たす」も今季2敗目を喫したことを伝えた。

中田翔「清宮一面」を予言

   ふたを開けてみれば、スポーツ紙の多くが内川、中田両選手の大記録達成よりも黄金ルーキーのプロ初HRを優先した形だが、前日からこの展開を予想していたのが、当の中田選手本人である。

   9日の試合後、自身のインスタグラムで「まだまだ通過点ですが、頑張ります!!本当にありがとうございます」と投稿した上で、

「まぁ、新聞の一面は清宮くんにとられますが...笑」

と推測。チームの先輩らしく「清宮くんも良かったな^ - ^これから、沢山みんなの前でホームラン見してくれますよ!!」(原文ママ)とエールを送っていた。

   スポーツ各紙1面のこうしたラインナップは、ツイッターなどインターネット上でも10日朝、

「清宮のプロ入り1号ホームランに今朝の関東主要スポーツ紙1面を全て持っていかれるというw」
「駅でスポーツ紙を買ったのだけれど、内川選手の1面がどこにもないね...」
「スポーツ紙の扱いは清宮>>>>内川なんだ」

と反響を呼んでいた。

   ちなみに、福岡県を拠点にする西日本スポーツの1面は、内川選手の2000本安打。大見出しは「『やっとやっと打てた』内川」だった(西日本スポーツのウェブサイト情報より)。

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