2024年 4月 20日 (土)

立民議員「質問時間削られた」と不満 「なら審議拒否するな」の声

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   立憲民主党の西村智奈美・衆院議員(51)は、野党6党が国会審議を拒否していた間も厚生労働委員会が開かれていたことに「強く抗議する」とし、「補充質疑の時間をしっかりとっていただきたい」と要求した。

   6党はゴールデンウィークを挟んで国会欠席を続けていたが、2018年5月8日に19日ぶりに復帰した。西村氏の要求は翌9日の衆院厚労委員会でなされた。インターネット上では、「君らが審議時間をドブに捨てたからだろ?」といった指摘が相次いでいる。

  • 衆議院厚生労働委員会で「補充質疑もしっかりとやっていただきたい」と訴えた西村智奈美議員(衆議院インターネット審議中継から)
    衆議院厚生労働委員会で「補充質疑もしっかりとやっていただきたい」と訴えた西村智奈美議員(衆議院インターネット審議中継から)
  • 衆議院厚生労働委員会で「補充質疑もしっかりとやっていただきたい」と訴えた西村智奈美議員(衆議院インターネット審議中継から)

「補充質疑もしっかりとやっていただきたい」

   厚労委員会での西村氏の要求は、質疑の冒頭にあった。「今日から質疑をさせていただきますが、この間の委員会開催経過について、私たちは強く抗議したいと思っております」と切り出すと、

「政府・与党が大変不誠実に、私たちの問題点解明に向けて何ら努力をすることなく、委員会の開会を強行し、質疑時間を10時間50分も空回しして、その上、一般質疑までも1時間56分空回しした。あり得ないことです」

   途中でヤジが飛び、西村氏は声量を大きくしていた。

   日本維新の会を除く野党6党は4月中旬、辞職した財務省前事務次官のセクハラ問題をめぐって麻生太郎財務相の辞任を要求したほか、学校法人・加計学園の獣医学部新設では、学園関係者との面会をめぐり柳瀬唯夫・元首相秘書官の国会招致を求めた。政府・与党が応じるまで審議できないとして5月7日まで国会を欠席していたが、柳瀬氏の参考人招致が決まったことで8日に復帰した。

   西村氏は厚労委で、「ぜひ今後はこのようなことが決してないように」と苦言を述べたうえで、

「私たちの大切な質問時間が削られてしまいましたので、生活困窮者自立支援法と生活保護法に関する補充質疑もしっかりとやっていただきたい」

と、質疑時間の確保を高鳥修一・厚労委員長(自民党)に要求した。

   高鳥氏は「4月18日以降、委員会の運営が円満にならなかったことにつきましては誠に遺憾に存じます。当委員会は国民生活に直結した重要な課題が数多くございますので、充実した審議が行われるよう、委員長としても引き続き努力をしてまいります」と述べていた。

「質疑時間がこんな形で浪費されることはあってはならない」

   厚労委は、裁量労働制を違法適用して特別指導を受けた野村不動産の問題や、生活保護改正法案、働き方改革関連法案など、大きな議題が多い。それでも西村氏は、

「確かに野村不動産の特別指導のこととか色々ありました。しかし、全委員会が止まっている中で、厚生労働委員会が単独で開催され、しかも空回しです。これは本当におかしい」

と不快感を露わにし、

「厚生労働委員会の質疑時間がこんな形で浪費されることはあってはならないと思います。改めて強く抗議をし、そして補充質疑も時間をしっかりとっていただきますよう、重ねてお願い致します」

と再度要求し、この日の質問に移った。

   野党欠席の中で行われた2日の衆院厚労委は約7時間あったが、野党に割り当てられていた時間中は質問者不在。委員長や出席議員がただただ待ち続けるだけという光景が広がった。無言の時間は約4時間30分にも及んだ。また、4月25日には野党不在のまま生活保護改正法案が可決されている。

   こうした状況を受け、今回の西村氏の要求に対しては、ネット掲示板では、

「いやいや...審議時間要求するくらいなら審議拒否するなよ」
「勝手に休んだ分の国会を開けって、いくら税金を無駄にするつもりだよ」
「職場放棄してサボっておいて何かを要求できる立場か」

といった批判の書き込みが相次いでいる。西村氏のツイッターアカウントにも、「審議時間が足りないと感じるのは、君らが審議時間をドブに捨てたからだろ?責めるなら自分らの無責任を責めろよ」など厳しい意見が寄せられている。

   与党側は補充質疑を認めており、11日の衆院厚労委では立憲民主党などが出した対案の審議も行われた。

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