2024年 4月 25日 (木)

日大第三者委が被害者父に「不愉快」発言 識者からも「見識ない行為」

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第三者委に期待される役割

   弁護士の有志らから成り、さまざまな第三者委員会の調査報告書の格付けをし、第三者委員会に対する社会的信用を高めようと活動している「第三者委員会報告書格付け委員会」の委員長、久保利英明弁護士に6月11日、J-CASTニュース編集部が話を聞いた。

   「第三者委が行うべきで、また期待されているのは、何が起きたかの究明、真因の追究、そして再発防止策の提言だ。

   (被害者選手の父、奥野康俊氏の)フェイスブックに書かれていることが事実なら、という前提ではあるが、第三者委弁護士から「あのタックルは怪我を軽くするためのタックルだったのでは」と言われたお父さん(奥野氏)が、「(この第三者委は)真相を知りたくないのか」という気持ちになったとしても不思議ではない。

   問題のタックルについては、映像が残っており、調査に同席した選手本人に質問するなら、監督からの指示の有無や内容を聞くべきで、「怪我を軽くするため」云々はポイントがずれている。

   こうした発言が弁護士から本当にあったのなら、第三者委の役割がよく理解できていない、見識のない行為だと言われても仕方がない」

   久保利弁護士は、以上のように指摘した。

   【6月11日20時20分追記:11日夜、発言主とされる第三者委の弁護士が事務所を通じてコメントを発表した。「そういった事を言ったつもりはないが、もしかしたら行き違いがあったのではないか。第三者委員会としては、今後も中立公正に粛々と調査を進めていくつもりであり、関西学院大アメフト部も調査の協力を約束してくれている。なお、委員の報酬については、日弁連のガイドラインに沿って、原則として時間制で請求することになる」】

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