2024年 4月 24日 (水)

本田圭佑、「裏方」パワーもすごかった W杯「DJ槙野」が明かした「一言」

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   サッカーのロシア・ワールドカップ(W杯)日本代表で、大会直前にレギュラーから外れるも「ムードメーカー」としてチームを盛り上げたDF槙野智章選手(31)が、「あの一言がなかったらここまでできなかった」と、MF本田圭佑選手(32)にかけられた言葉で発奮できたことを明かした。

   本田選手も同様にレギュラー落ちしていたが、「裏方」として支える姿を見てきたという。また槙野選手は、世界的に話題を集めた日本代表の「ロッカールーム清掃」の発案者についても明かした。

  • 槙野智章選手(左)と本田圭佑選手
    槙野智章選手(左)と本田圭佑選手
  • 宇佐美貴史は、本田・槙野両選手のW杯中のエピソードを明かしたことがある
    宇佐美貴史は、本田・槙野両選手のW杯中のエピソードを明かしたことがある
  • 槙野智章選手(左)と本田圭佑選手
  • 宇佐美貴史は、本田・槙野両選手のW杯中のエピソードを明かしたことがある

「全員が同じモチベーションで試合に臨めるか」

   槙野選手は2018年8月4日放送のラジオ「ゴッドアフタヌーンアッコのいいかげんに1000回」(ニッポン放送)にゲスト出演。31歳にしてW杯代表初選出・初出場を果たした不屈の男が、W杯の経験談や秘話を伝えた。

   「今回一番思ったのは、ピッチに立つ11人だけじゃ勝てないということ。12番目以降の選手、裏方さん、スタッフの力あってこその結果なので」と話す槙野選手。「合宿は46日間あって、めちゃくちゃストレスたまるんですよ。家族と会えない。外にも出歩けない。見る顔みんな一緒。ホテルも一緒」とし、

「その中で、いかに46日間同じ方向を向いてまとまって戦えるか。試合に出ていないメンバーはモチベーション的にかなり下がってきます。それでも全員が同じモチベーションで試合に臨めるか、なんです」

と、チーム力の重要性を感じたという。

   日本代表はW杯2か月前にバヒド・ハリルホジッチ監督(66)が解任され、西野朗監督(63)が急きょ就任。「今回監督が変わって、2か月でどう生まれ変わるかだったんですけど、一番日本代表が大事にしたのがチームワークでした」という。

   その「団結力」を生み出す大きな力となったのが、明るい人柄から「ムードメーカー」を買って出ていた槙野選手だ。だが、自身はW杯直前の強化試合の結果、スターティングメンバー争いでDF昌子源選手(25)に敗れていた。「僕自身、辛いものは正直あったんです。いろんなことを考えて、試合に出たい思いもあったんですけど」と当時の心境を明かすと、

「それを一番支えたのは、本田選手なんですね」

と続けた。

「一番のムードメーカーは本田選手」

   槙野選手は、「本田選手ってメディア受けというか、みなさんのイメージだとすごくツンツンしている人だと思うんですけど、一番のムードメーカーは本田選手だと思ってます。彼がいたからこそ、僕もみんなの前でおちゃらけたり、『DJ槙野』やってると言えたりできるんです」と噛みしめるように話す。そして、これほどチームに尽くせた理由を、

「本田選手が『俺たちで一緒に盛り上げような』って一言僕に言ってくれたんです。その一言がなかったら、僕はここまでできていなかった」

と明かしている。

   本田選手自身、西野監督体制で当初トップ下でスタメン起用されていたが、最終的にはMF香川真司選手(29)が主力としてW杯のピッチに立つことになった。近い立場の槙野選手は、

「本人(本田選手)が一番悔しいと思いますよ。これまで代表で出してきた結果があるので、俺がベンチにいても面白くねえぞって思ったと思うんですけど、そこを裏方じゃないけど、ベンチメンバーで盛り上げようというのが、彼のこの大会にかける意気込みを僕は感じました」

と、発奮したという。

ロッカールーム清掃「これ実は...」

   裏でチームに貢献する姿は、ロッカールームでもあったという。槙野選手は、現地の日本サポーターが試合後にゴミ拾いなどでクリーンにしてから帰ることをあげながら、

「代表のロッカールームでも試合が終わった後きれいにして帰る、というのが流れであったんですけど、これ実は本田選手が最初に『ロッカールームきれいにしよう』と発言して、みんなでやるようになったんです」

と明かした。

   この取り組みは敗退した7月3日の決勝トーナメント1回戦・ベルギー戦(2-3)後、特に話題を集めた。ゴミひとつなく整然と片付いたロッカールームに、ロシア語で「ありがとう」を意味する「スパシーバ」と書いた紙が置かれた写真が、W杯大会関係者のSNSでアップされたからだ。

   なお、ムードメーカーらしい2人のエピソードは、代表MF宇佐美貴史選手(26)も7月29日放送のバラエティ番組「ジャンクSPORTS」(フジテレビ系)で伝えている。

   グループリーグ第3戦・ポーランド戦で、決勝T進出のため0-1と負けていながらパス回しで時間稼ぎした日本。スタジアムでは激しいブーイングが起き、試合後にキャンプ地へ帰る飛行機でもどこか暗さがあったという。この時のことを宇佐美選手は、

「本田選手が『槙野、カラオケやるから音楽かけろ』って、寝てる槙野君を叩き起こしてました。最初『ゆず』から始まり、『リップスライム』の時は圭佑君もこういう感じ(ラッパーさながらに手と頭を振る)で、僕ずっと見てました」

と、チームを盛り上げていたことを明かしていた。

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