2018年 12月 16日 (日)

沖縄副知事による「意識混濁」会見と同じ日 翁長知事が死去

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   沖縄県の翁長雄志(おなが・たけし)知事が2018年8月8日、すい臓がんのため入院先の浦添市内の病院で死去した。67歳だった。沖縄タイムスなど各メディアが8日夜、報じた。

   翁長氏は米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設阻止を掲げて14年に初当選。国との法廷闘争を繰り返し、18年7月27日に埋め立て承認取り消しの手続きを進めることを表明したばかりだった。11月に予定されている県知事選への出馬を明言しないままでの死去で、移設阻止を目指す「オール沖縄」勢力にとっては後継の候補者選びが急務になる。

  • 沖縄県の翁長雄志知事(2015年5月撮影)
    沖縄県の翁長雄志知事(2015年5月撮影)

県知事選出馬前、かつては辺野古推進派だった

   翁長氏は那覇市議、沖縄県議、那覇市長を経て県知事に当選。1985年から自民党に所属し、県連幹事長も務めるなどして辺野古移設を推進してきたが、県知事選出馬までに辺野古移設阻止に主張を転換していた。

   18年4月に人間ドックを受けた際に異常を指摘されて検査入院。進行度が「ステージ2」の膵がんが見つかったため摘出手術を受けたことを5月に明らかにし、再発を抑える治療を続けてきた。

   県議会の6月定例会や6月23日の沖縄戦没者慰霊式典にも出席するなど公務を続けていたが、ここ半月ほどは健康問題が公務に影響することも多かった。7月26、27日に札幌市で行われた全国知事会議や、8月2日から都内で予定されていた国への要請行動は、体調や治療優先を理由に出張を取りやめていた。最後にメディアの前に姿を見せたのは承認取り消しの意向を表明した7月27日だった。

「自ら辞職するということは聞いていない」

   謝花喜一郎副知事は8月8日夕方に開いた記者会見で、翁長氏について

「昨日から徐々に意思決定に支障をきたしている状態。今朝確認したところ、意識混濁の状態だと医師からも言われた」

として、2人いる副知事が職務代理を務めることを発表。翁長氏は7月30日に入院し、がんが肝臓に転移していることや、医師から

「肝機能、腎機能に障害が出ているのではないか」
「症状は厳しい状況。自発呼吸はしている」

といった説明を受けたことを明らかにする一方で、進退については

「自ら辞職するということは聞いていない」

と説明していた。

   今後の焦点は辺野古移転阻止を目指す「オール沖縄」の動向だ。政府は8月17日に辺野古での土砂投入に着手する計画。県としては防衛省からの聴聞手続きなどを経て、それまでに承認取り消し手続きを完了したい考えだが、それ以降も法廷闘争が続くのは必至だ。

   県知事選では、保守系で元日本青年会議所会頭の安里(あさと)繁信氏が出馬表明したのを皮切りに、7月30日には宜野湾市長の佐喜真淳氏が、自民県連などでつくる候補者選考委員会による出馬要請を受諾する形で出馬の意向を表明した。一時は「保守分裂」が懸念されたが、一本化に向けた協議が本格化している。

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