2024年 4月 27日 (土)

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「女子一律減点」に6割超の医師「理解できる」

   得点操作の事実は「女性差別」として波紋を広げており、東京医大前ではデモが行われる事態にもなった。同大の調査委員会が7日に公表した調査報告書では、遅くも06年入試から得点を抑えていた事実が発覚。18年入試の小論文(100点満点)では、全受験者の点数を0.8倍したうえで、現役男子と1・2浪男子には20点、3浪男子には10点を加える一方、4浪男子と全女子には加点なし。満点でも80点ということになる。女子の合格者を減らす目的で行われていたとして、調査委は「女性差別以外の何物でもなく、断じて許される行為ではない」と糾弾した。

   しかし、医療現場からは「諦め」に似た複雑な声も漏れた。医師人材マッチングサービスなどを手がけるエムステージ(本社・東京都品川区)が、8日に発表した医師へのアンケート調査結果によると、「東京医大の女子一律減点」に「理解できる」「ある程度理解できる」と答えたのは、合わせて65%にのぼった。

   アンケートは3~6日にかけ、インターネット調査で男女医師103人に実施。自由記述で回答理由も聞いている。「理解できる」とした背景には、例えば次のように、女性医師の妊娠・出産・育児が、男性医師や未婚女性医師の負担増につながることへの「不公平感」があるようだ。

「女性の権利としては認めるし、悪いのは彼女たちではなくてシステムなのもわかる。男性医師が家庭のことをやれ、というのもごもっとも。だが、我々男性医師が深夜12時過ぎまで働いたり、当直の肩代わりなど、現実の負担増を考えると東京医大がやったことも必要悪として気持ちはわかる」(アンケートより)

   一方、「理解できない」「あまり理解できない」と答えた35%の医師からは、

「出産や結婚で復帰できない状況がおかしい。女医の割合が増えてきてそのような理由で医局を離れる状況を問題視するのであれば、どうしたら復帰できるか、医局を離れないようになるかを変えるべきです」(同)

といった、妊娠などで離職・休職せざるを得ないという根本的な問題を解決すべきとの怒りがにじんでいる。

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