「自分が投げなかったとしても」
この夏の甲子園は、決勝までの5試合うち2試合ずつを柿木と根尾が先発してきた(もう1試合は横川凱)。準決勝・済美戦(5-2)は柿木が完投したが、試合後のインタビューでは「状態があまりよくなかった」と表情は明るくない。決勝への決意を聞かれると、「自分が投げなかったとしても、本当に最高の相手だと思うので全力で倒しにいくだけ」と、先発しないことを視野に入れているようだった。
決勝が準決勝の翌日だったこともあり、先発は根尾ではないかとの予想が高まった。その中で柿木であることが分かると、ツイッターでは「これまで大事な試合の先発は根尾だったのに今日は柿木なのね」「大事な試合は全部根尾だったのに てか昨日完投させたのは今日根尾だからだと思ってた」と意外に思う声が相次いでいた。
その最も大事な夏の決勝を投げ抜き、偉業に導いた柿木。冒頭の言葉にインターネット上では、
「大事な時はいつも根尾くんだったけど、今日、投げれてよかったって!他の選手たちも、柿木を助けられてよかったって! ほんと最高だよぉおおお...」
「柿木くん、最初調子悪かったから心配だったけど良かった...。『大事なところではいつも根尾が投げてたので、投げられて良かった』って言葉が胸に来た...」
「大事なところは根尾君だったので今日の決勝で投げること出来たのが良かったっていう柿木君にエースのプライドを感じた」
「柿木選手も、大事なところはいつも根尾選手だったと思ってたのだな...私も今日途中で交代するかと思ってた でも西谷(浩一監督)さんはこの一番で柿木投手を完投させたんだから、さすがやねえ」
といった声が相次いでいた。