2018年 9月 22日 (土)

「煽り運転の動画で制裁いかがなものか」 寄稿が物議のジャーナリストに真意を聞いた

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   煽り運転の動画投稿で「制裁」を加えることについて、モーターサイクルジャーナリストの佐川健太郎さんがヤフーニュース・個人への寄稿で異議を唱え、ネット上で論議になっている。

   煽る方が悪く自業自得だといった意見は多いが、佐川さんは、J-CASTニュースの取材に対し、「全体でなく一部だけ映した動画だけで袋叩きするのは別問題だと思った」などと説明した。

  • ドラレコ動画の投稿巡って議論に(写真はイメージ)
    ドラレコ動画の投稿巡って議論に(写真はイメージ)

「エスカレートして、ネットリンチになる恐れ」

   「『煽り運転』にドラレコで仕返し 過熱するネットリンチに警鐘」。佐川さんは、自らが編集長を務める「Webike(ウェビック)バイクニュース」サイトにこのコラムを載せ、2018年8月27日には、ヤフーニュース・個人にも同じ文章を寄稿した。

   佐川さんはコラムで、煽り運転について、「クルマやバイクを使った路上での暴力であり、ともすれば人の命を強引に奪う殺人行為になり得る」と冒頭で述べ、「どう考えても容認できるものではない」と強調した。

   そのうえで、相手の車両ナンバーが分かるような動画投稿については、「怒りにまかせて個人を特定できる情報を公にさらすことで、社会的制裁を煽ろうとするのはいかがなものか」と疑問を呈した。

「動画をアップした本人は『煽り運転による被害を減らすため』と正義感に燃えてやっていることかもしれない。ただ、中には怒りのはけ口としての復讐にしか見えないものや面白半分の投稿、動画の再生件数を増やすための手段と見受けられるものもある」

   佐川さんは、制裁行為はエスカレートして、「煽るヤツが悪い」という「危険な思想」でネットリンチに発展すると危惧を示した。そして、警察にドライブレコーダーの映像を調べてもらうことが大切で、「カチンときても大目に見てやる余裕が欲しい」と結んでいる。

「恣意的に編集の恐れもあり、煽り運転とは別問題」

   佐川健太郎さんのこのコラムは、ネット掲示板などで話題になり、煽り運転の動画投稿の是非について議論になっている。

   煽る方の自業自得だとして動画投稿を支持する声は多く、佐川さんの意見については、異論も出ている。

「警告にはこれが一番効果的 一罰百戒とはこの事を言う」
「他の誰かが被害にあわないように共有するべきだろ」
「ネットにあげた方が警察が動いてくれる」

   一方で、コラムに共感する声もあり、「撮影者側にも問題があるパターンが多い」「相手を怒らせた部分はカットしてるもんな」「私刑を容認する人が多いのに驚く」などと書き込まれている。

   佐川さんは8月29日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように説明した。

「動画投稿で煽り運転の抑止効果などはあるかもしれませんが、全体でなく一部だけ映した動画だけで、袋叩きするのは別問題だと言いたかったのです。個人の投稿動画は、自分の都合の良いように『編集』されている可能性もあります。ドラレコを撮ることを前提に、追い越し車線をゆっくりと走って、わざと煽り運転させているのを目撃した人もいます。ゆっくり走った部分はカットするなど、動画でPVを稼ぐためとしか思えないこともあり、こうしたことはネットを使った暴力だと思っています」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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