2018年 9月 23日 (日)

「殴られるのが嫌だった」 指導者・桑田真澄が「反暴力」になったワケ 「速見コーチに聞かせたい」

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   プロ野球・巨人や大リーグ・パイレーツで投手として活躍した野球解説者・指導者の桑田真澄氏(50)が2018年9月11日、「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)に出演し、スポーツ界で蔓延する「暴力指導」について「スポーツだからこそダメなんです」と強く反対した。

   日本の体操界では、暴力を受けた経験のある速見佑斗元コーチ(34)が宮川紗江選手(18)に複数回にわたって暴力指導を繰り返してきたことが発覚している。桑田氏も速見コーチのように暴力を受けた経験があるが、指導者としての姿勢は真逆で、これを聞いた視聴者は「速見コーチに聞かせたい」といった声を漏らしていた。

  • 桑田真澄氏と次男・Mattさんの公式サイトから
    桑田真澄氏と次男・Mattさんの公式サイトから

「殴られない日はないという時代でした」

   番組では、大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手の右肘靭帯損傷を特集し、靭帯断裂後に手術を受けた経験がある桑田氏を招いた。その中で、ジャーナリストの青木理氏が「この番組もスポーツの話をしていて、日体大の駅伝や、体操の問題でも思うのは、軍隊式のような教育、パワハラや暴力が蔓延しています。スポーツ界で問題が噴出していますが、どう思われますか」と桑田氏に見解を仰いだ。

   桑田氏は、「『スポーツ』や『コーチ』という言葉の語源を理解すると、そう(暴力は)起こらないと思います。『コーチ』はハンガリーのコチという村から派生して、『大切な人を目的地まで大切に届ける』というのが語源とされています」と切り出すと、

「怒鳴ったり、威張ったり、殴ったりするのが指導者・コーチではないということです。選手それぞれに悩みがあり、目的も違います。指導者は選手と一緒に悩んで、考えて、苦しんで、時には喜んで、歩んでいく『伴走者』だと僕は思っています。コーチとはどういうものかというものが軸にあれば、そういうことは起こらないと思います」

と自身の指導者像を語った。

   青木氏は「体罰はいまだにある程度必要だとか、選手や親御さんから厳しくやってくださいと言う人も多いです」としてさらなる見解を求めた。桑田氏は自身の経験として、

「我々の世代から上は、僕もそうでしたけど、グラウンドに行って殴られない日はないという時代でした。でも、僕は当時から殴られるのがすごく嫌で、後輩を殴ったことも、自分の息子を殴ったこともないです」

と、PL学園高校時代に受けた指導を反面教師にしているようだ。その上で、

「なぜ暴力がいけないかというと、スポーツマンだからこそダメなんですよ。暴力から一番遠い存在がスポーツマンなんです。同じ条件で試合するわけですよね。指導者だから、先輩だから、と理不尽に暴力を振るうのは、僕は良くないと思いますね」

と暴力指導に強く反対の意思を示していた。真剣に話した桑田氏はその直後、おどけて「急に(話を)振られましたけど」と笑った。

「スポーツに携わる人に伝わるといい」

   体操界では、速見氏が宮川選手に数々の暴力を振るってきたとして、日本体操協会から無期限登録抹消処分を受けている。実際に宮川選手に暴力をはたらく映像もメディアで流され、その実態は衝撃を与えている。

   暴力に関する桑田氏の話に、ツイッター上では、

「速見コーチに聞かせたい。桑田は新時代の指導者やな」
「桑田さんいいこと言うな。スポーツマンだからこそ暴力から遠くなければいけない。指導者も。スポーツに携わる人に伝わるといい」
「こんなに素敵な方だったのかと今更ながら感動。スポーツ界のパワハラ問題も暴力は断固反対姿勢。これぞスポーツマン」

といった声があがっていた。

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