2019年 3月 23日 (土)

ネット炎上供養なぜ募集を? 国上寺住職が明かした「理由」と「仏教の大義」

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   新潟県燕市にある「越後最古の寺」国上寺は2018年10月3日、「炎上供養専用サイト」を2日に開設したと発表、その奇抜な存在は、ネット上で瞬く間に話題となった。

   サイトは黄色を基調にし、中央にある寺院のようなものを上杉謙信や武蔵坊弁慶、酒呑童子などが囲んでいる。お経が流れ続け、何とも不思議な雰囲気だ。J-CASTニュースは4日、国上寺の住職に取材を行った。

  • 締め切りは過ぎたが、サイトを閲覧することはできる(炎上供養専用サイトのキャプチャ)
    締め切りは過ぎたが、サイトを閲覧することはできる(炎上供養専用サイトのキャプチャ)
  • 「柴燈大護摩(さいとうだいごまく)火渡り大祭」の様子
    「柴燈大護摩(さいとうだいごまく)火渡り大祭」の様子

「クリックするだけで、少しでも気持ちが晴れれば」

   サイトを立ち上げたのは、国上寺の住職を20年以上にわたって務める、住職の山田光哲さん(51)だ。サイトの開設は、寺の「若者離れ対策」だという。最近は「御朱印めぐり」ブームで若い女性も来るようになったというが、それでもまだ「お寺はおじいちゃんおばあちゃんが来るイメージがある」と話した。

   「若者離れ対策」が、なぜ「炎上供養サイト」なのか。山田さん自身は、ネットを頻繁に使うというわけではなく、炎上投稿を見ることはあまりないという。ただ、テレビなどで「炎上」関連の話題を目にすることがあり、サイトの開設を思いついた。

「知らない人に『あーでもないこーでもない』と言われると落ち込むと思います。(サイトの『供養』ボタンを)クリックするだけで、少しでも気持ちが晴れればなあと思います」
「仏教に基づく大義に『救済』というものがあります。(炎上して落ち込んでいる人に)誰かが手を差し伸べなければと思っています」

   山田さんは、国上寺では「水子供養」や「ペットの葬祭」、他の寺では「下駄供養」など、世の中にはさまざまな「供養」があると話す。「若者離れ対策」、「炎上した人の救済」という理由はもちろんだが、「『炎上供養』はまだ誰もしたことないですよね?」と、これまでにない「供養」をやりたいという思いもあったようだ。

撫木に炎上データを貼り付け供養

   炎上データはどのように供養するのか。サイト、もしくはメールアドレスから送られたデータはプリントアウトし、撫木(なでぎ)に貼り付けられる。これらを7日に行われる「柴燈大護摩(さいとうだいごまく)火渡り大祭」の残り火で焚き上げられる予定だ。

   サイトの利用規約には、供養できるのは「本人の投稿のみ」と記載されているが、送られたデータに匿名が多いこと、ある弁護士から「供養の代理人を頼まれたが、本人じゃなくてもできるか」と問い合わせがあったこともあり、7日は本人の投稿でなくても供養するつもりだ。

   なかには炎上とは全く関係ない面白半分の応募もあり、それらは供養の対象とならない。4日20時の時点で400~500件の応募があったという。

「来年もやりたい」

   7日に供養する分はすでに締め切られており、「こういうのは期間限定でやるのがいいですよね」とのことで今後は募集を受け付けないつもりだ。ただ山田さんは「来年もやりたい」と話しており、今年より少し早めの秋のお彼岸(9月23日ごろ)以降をめどに始めたいとのことだ。

   ちなみにあの個性的なサイトはウェブデザイナーに作ってもらったもの。「(上杉謙信や酒呑童子など)お寺にまつわる人物の有名どころをピックアップして、今風のデザインにしてもらった」と話した。

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