2024年 4月 25日 (木)

輪島さん死去 生前、記者が聞いた「若貴兄弟」への心配と「とんねるず」への感謝

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

「あの兄弟はまだ仲が悪いの?」

   記者が輪島さんと初めて会ったのは、スポーツ紙の記者をしていた2003年の年末である。この年の大晦日に元横綱曙とボブ・サップの異種格闘技戦が名古屋ドームで開催され、輪島さんはこの試合の評論家としてスポーツ紙に寄稿。記者は3日間、「付け人」として輪島さんと行動を共にした。

   記者が元相撲担当ということもあり、輪島さんはすぐに心を許してくれた。あれは、名古屋に向かう新幹線の車中だった。相撲の話で盛り上がっていた時、ふいに輪島さんが聞いてきた。

「あの兄弟はまだ仲が悪いの?」

   貴乃花と若乃花のことだった。

   輪島さんは若貴兄弟の父である故・二子山親方(元大関貴ノ花)と現役時代から仲が良く、花田憲子さんを二子山親方に紹介したのは、輪島さんと言われており、若貴兄弟のことは幼いころから可愛がっていた。

「俺はもう、協会の人間じゃないからさ。詳しいことは分からないから。でもね、兄弟仲良くやるのが一番だよ」

   この話題については多くは語らなかったが、眉間に刻まれた深い溝が、輪島さんの胸中を物語っていた。

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中