2019年 11月 22日 (金)

大迫傑の「日本新」を可能にした プロとしての「したたかさ」

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「ネガティブ・スプリット」を可能に

   シカゴマラソンではプロとしてのしたたかさをのぞかせた。レースではケニア勢がトップ集団を形成し、ペースのアップダウンを繰り返しながらレースを支配。25キロ過ぎまでトップ集団にいた藤本拓(トヨタ自動車)と鈴木洋平(愛三工業)もケニア勢のギアチェンジについていけず脱落。その中で、大迫はトップ集団から何度か落ちながらも、自身のペースを保ち最終的にはトップ集団で優勝争いを演じた。

   シカゴでのレースでも見られた通り、現在のマラソンはレース中、先頭集団が激しくペースを上げ下げしながら仕掛けていくのが主流だ。このような中で現代マラソンの理想とされるのが「ネガティブ・スプリット」と呼ばれる後半にペースを上げていくスタイルである。

   従来は前半にペースを上げ、後半はペースが下がる「ポジティブ・スプリット」が主流だったが、これでは自由自在にペースの上げ下げが可能なケニア勢に対抗出来ない。

   大迫の「ネガティブ・スプリット」を可能にしたのが、ナイキ・オレゴン・プロジェクトでの練習である。世界トップクラスのランナーとの激しいライバル争いの中で、世界規格の脚力を作り上げた。

   男子マラソンの世界記録はエリウド・キプチョゲ(ケニア)の持つ2時間1分39秒。大迫とのは4分以上もの差がある。ただ、今回のレースでケニア勢と優勝を争った経験は大きいだろう。あえて厳しい環境に身を置いて世界に挑む大迫は、来年3月の東京マラソン出場を予定している。

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