2024年 5月 11日 (土)

吉田輝星「開幕1軍」十分ありうる 日ハムは「最適のチーム」

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課題は「制球」と「肩」

   前出のプロ野球関係者は、日本ハムが最適とする理由を次のように述べた。

「パリーグの球団はある程度、大胆な選手起用が出来る。セリーグほど注目されていないので、周囲の目をあまり気にせず選手を使える。その中でも日本ハムは高卒ルーキーを使いたがる。特に話題性がある高卒ルーキーは、1軍に登録しただけでもかなりの宣伝効果になりますから。吉田君なら客を呼べる。開幕1軍も十分ありますね」

   最速152キロのストレートはプロでも十分に通用するスピードだが、吉田の課題は制球にある。高校レベルで通じた高めの振らせるストレートは、選球眼の良いプロ選手には通用しない。ストレートの制球が定まらなければ、変化球も通用しない。

   本人も自覚はある。この日の会見では「まだまだストレートが完成していないので、自分が納得できるくらいのストレートを身につけたい。変化球が生きるようなストレートを投げたい」と話した。

   即戦力として期待される一方で、不安視されるのが夏の甲子園6試合で投じた886球による右肩だ。

   前出のプロ野球関係者は「甲子園であれだけの球数を投げているから、肩はまだ完全に回復していないだろう。春季キャンプで十分にケアをしないと、いきなり1軍に上がっても故障してしまう。日本ハムはそれだけは避けなければならないですね」と、春季キャンプの重要性を説いた。

   会見中は終始、緊張の面持ちで報道陣の質問に答えていた吉田選手だが、北海道の印象を問われると、「秋田も雪が降るんですけど、(北海道は)それよりも質のいい雪があるので」と笑顔をのぞかせた。

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