2024年 4月 25日 (木)

沖縄知事選ファクトチェックは成功したか 中立性・公平性めぐる課題も

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「ゆくさー」発言めぐる論争も

   FIJの楊井人文事務局長は、

「最初からこの発言を見つけ出すことが出来ていれば、こういった訂正にはならなかっただろう」

としながらも、この佐喜眞氏のあいさつでは、翁長氏の政策を継ぐのか、政治姿勢を継ぐのかについての言及がなく、

「佐喜眞さんの実際の発言と『佐喜眞さんが翁長さんの後継を名乗っている』という、元々の鳩山さんの発言には開きがある」

として、引き続き鳩山氏の発言は不正確だとの見方を示した。

   公明党の遠山清彦衆院議員のツイートも「疑義言説」だとして取り上げられた。玉城氏が、衆院議員時代の実績として、沖縄県への一括交付金を

「政府与党(当時民主党)に玉城が直談判して実現にこぎつけたこと、だと自負している」

などとアピールしたことに対して、遠山氏がツイッターで

「その(編注:交付金制度の内容を決めた与野党PT交渉会議の)中に私がいるので、デニーさんの不在は、明らか。デニーさん、ゆくさーです」

と批判。「ゆくさー」とは、沖縄の方言で「嘘つき」の意味だ。

   この発言を、琉球新報は9月21日の紙面で

「一括交付金の制度自体は民主政権下の2011年12月の沖縄関係予算案で初めて創設されたもので、与野党PTは翌12年3月に発足し協議しており、正確ではない」

と評価し、「偽 候補者関与はうそ」の見出しをつけて報じた。遠山氏がブログで反論したことを受けた9月27日の続報で、遠山氏は

「当時の与党の一員として関与はしていたと思うが、(候補者の言う)『直談判して実現にこぎつけた』は、一人でやったようで誇大宣伝だ」

と主張する一方で、「ゆくさー」という表現には「少し感情が入って強い表現だったかもしれない」と釈明した。

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