北朝鮮外交官がベルン、ダボス、ジュネーブでホテルを調査?
6月の会談の場所が決まる直前には、
「朝鮮半島以外の、東南アジアを含むアジアや欧州」(ワシントン・ポスト)
「平壌、北朝鮮と韓国の間の非武装地帯、ストックホルム、ジュネーブ、モンゴル」(ロイター通信)
などとシンガポール以外にも様々な説が取りざたされた。これらの都市の中には、北朝鮮が何らかの形で日本や米国と外交的やり取りを行った場所も多い。例えば拉致被害者の曽我ひとみさんと、北朝鮮に残されたままだった夫のジェンキンスさんら一家が04年に対面を果たしたのはジャカルタだ。ストックホルムでは、14年に北朝鮮が拉致被害者の再調査を約束した日朝合意が結ばれた。モンゴル・ウランバートルでは、14年に拉致被害者の横田めぐみさんの両親、横田滋さん・早紀江さん夫妻と、めぐみさんの娘キム・ウンギョンさんとが対面している。
18年7月には、共同通信が外交筋の話として、北朝鮮がスイスのベルン、ダボス、ジュネーブに外交官を送って国際会議場やホテルの調査をしたと報道。ベルンは正恩氏が留学していた都市で、ダボスは世界経済フォーラム(ダボス会議)が開かれる場所として有名だ。ジュネーブには、北朝鮮を含む世界各国が代表部を置いている。
今回も、これらの都市が検討の対象に入っている可能性がありそうだ。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)