2019年 6月 18日 (火)

換気していれば爆発防げたのか 「スプレー100缶超ガス抜き」報道、業界団体の見立ては

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   札幌市内の爆発事故で、不動産会社の店員が除菌消臭スプレー100缶以上のガス抜きをしていたと報じられ、ネット上で驚きの声が上がっている。

   換気扇を回すなどの対策をしていれば防げるのかについて、J-CASTニュースでは、業界団体に話を聞いた。

  • 日本エアゾール協会では、HPで注意呼びかけ
    日本エアゾール協会では、HPで注意呼びかけ

「店でガス抜きすれば、処理費用が安くなる可能性」

   テレビで流れた映像などを見ると、周囲に破片が飛び散り、建物の跡形もない。2018年12月16日夜に発生した爆発事故は、その凄まじさでネット上でも大きな話題になった。

   各メディアによると、建物に入居する「アパマンショップ平岸駅前店」に当時、従業員が2人おり、ゴミに出すため、店内で消臭スプレーに穴を開けてガス抜きをしていたという。従業員が作業を終えた後に手を洗おうとして、湯沸かし器を点けたところ突然、爆発が起きたとの報道もあった。

   この事故で、建物内の居酒屋なども含めて、42人が重軽傷を負ったと報じられている。これだけの爆発にも関わらず、17日夕現在では、死者は出ていない模様だ。

   札幌市の事業廃棄物課は同日、アパマンショップの店では、産業廃棄物になる事業系のゴミを出していたと取材に明かした。消臭スプレー缶は、金属くずの扱いになるという。

「事業系ゴミは、店と処理業者が個別に契約しており、ゴミ出し前にガス抜きをするかどうかは、契約で決められているはずです。どちらがやるべきかについては、市のルールはありません。ガス抜きは手間がかかりますので、店ですれば、処理費用が安くなる可能性はあると思います」

   なぜ従業員がガス抜きをしていたのかなどについて、店を運営するAPAMAN(東京都千代田区)では、「事故の件については、事実確認している状況です」と総務部の担当者が取材に話した。

「たとえ換気扇を回しても、屋内では絶対ダメ」

   消臭スプレーなどの業界団体「日本エアゾール協会」のサイトを見ると、ガスを噴射するエアゾール製品には、可燃性の液化石油ガス(LPG)やジメチルエーテル(DME)が含まれている。

   これらは、空気より重いという特性がある。もしキッチンのシンク内でガス抜きをした場合は、シンク内にガスが溜まってしまう。その結果、引火する危険があり、ガス抜きをする場合は、風通しがよい屋外で行うよう注意を呼びかけている。

   今回の事故の報道を受けて、ネット上では、「可燃性ガスが充満した部屋で火気器具を使えばそうなることなど当たり前」「あまりに迂闊だ」といった疑問が出た。

   換気をしていれば防げたとの声も出ているが、日本エアゾール協会の専務理事は12月17日、取材にこう話した。

「ガスが重いので下に滞留しますが、空間の中で一定の濃度に達すると、火気があれば引火は考えられます。換気扇を回していた場合、爆発するかどうかは、その能力によるでしょう。しかし、換気をしていても、屋内でガス抜きをすることは絶対にいけませんね」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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