2024年 4月 23日 (火)

内海だけでは終わらない? 広島「越年」で現実味、巨人再びの「ベテラン流出」

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   今オフ、FA(フリーエージェント)で広島から巨人に移籍した丸佳浩外野手(29)の人的補償問題が年越しの様相を呈してきた。広島は巨人に対して人的補償を求めることが濃厚だが、2018年12月27日までに返答をしていない。返答の最終期限は来年1月19日となるが、広島は12月27日に仕事納めをしていることから、年内に回答を出す可能性は低く、期限ギリギリまで返答を引き延ばす可能性が出てきた。

   巨人は人的補償に伴う28人のプロテクトリストを12月12日までに広島に提出している。プロテクト入りしているか否かは当事者すら知らされないトップシークレット。プロテクトの「当確」ライン上にいるとみられる若手の間では、この話題で持ち切りというが、内海哲也投手(36)のプロテクト漏れの影響で、ベテラン選手の間に不安が広がっているという。

   左投手の補強が課題のひとつである広島が、36歳のベテラン左腕を見送ったことから、若手の左腕に的を絞ったとの見方が浮上。候補に挙がるのが、中川皓太投手(24)、戸根千明投手(26)だが、中川投手は東海大出身で原監督の後輩にあたるため、関係者の間ではプロテクトリスト入りが濃厚と見られている。現状では戸根投手が候補の筆頭と見られるが、ここにきてベテラン選手の可能性が浮上している。

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ベテランも「プロテクト漏れ」ありうる

   今オフの巨人のFAによる人的補償に伴うプロテクトリストについては、西武、広島に提出直後からネット上でも様々な憶測が飛び交っていた。話題の多くは、どの若手選手がリストから外れているかで、内海クラスの功労者がリストから漏れると予想するものはほとんどなかった。それだけに内海のリスト漏れはファンのみならず球界にも大きな衝撃を与えた。

   仮に西武が内海ではなく、若手選手を指名していたら、内海のプロテクト漏れの事実は表沙汰にはならず、内海のプロテクトリスト漏れを疑うものはいなかっただろう。だが西武が内海を獲得したことで状況は一変。ベテラン=安泰の数式は成り立たず、野手、投手に関わらず28人のプロテクトリストから漏れているベテラン選手が存在する可能性が出てきた。

   他球団から選手を獲得する一番の目的は自身のチームにおける戦力補強だが、その一方で、獲得した球団の戦力を削ぐという意味もある。内海の場合は、他リーグへの移籍だったため対象にはならないが、それでも今季5勝の内海が抜けたことによる巨人の戦力ダウンは否めず、それ以上に精神的支柱を失ったナインに与えたダメージは大きい。

   結果的には、西武は今回の人的補償に関して一切の駆け引きをしなかった。菊池雄星投手(27)の来季のメジャーへの移籍が濃厚のため、西武は左投手の補強が急務だった。そのため当初から西武の辻発彦監督(60)は、巨人からの人的補償獲得選手に関して「即戦力で投げられるピッチャー」とコメントしており、実際、即戦力として期待される内海を指名した。

広島・鈴木本部長の言葉は「ブラフ」じゃない?

   一方、ここまでの広島首脳陣のコメントを振り返ってみると、人的補償について公に発言している鈴木清明球団本部長は、丸外野手が巨人入団を表明した11月30日に「(プロテクト)リストを見てから」と前置きした上で、「いい選手がいたら取りにいく。(年俸が)高くてもいく可能性がある」と話しており、投手、野手に限らず、しかも高額年俸の選手でもリストから漏れていれば獲得に動く意向を示している。

   内海の西武移籍が決まる以前までは、この発言は駆け引きのひとつであるとの見方が大勢を占めていたが、内海の西武移籍以降、ベテランのプロテクトリスト漏れの可能性が出てきたため、この鈴木球団本部長の発言が一気に現実味を帯びてきた。

   丸外野手が抜けた穴は広島にとっては大きく、その代償として巨人に求めるのならば、それ相応の選手となるだろう。活躍する可能性がある選手ならば高額年俸でも厭わないとする広島だけに、巨人のプロテクトリストの内容次第では、内海以上のサプライズの可能性も十分あるだろう。広島の返答リミットは来年1月19日である。

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