2019年 1月 16日 (水)

サザンがTSUNAMIを再び歌う日 「平成の区切り」で封印は解かれるのか

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震災半年、故・勝谷誠彦さんは敢えて流した

   そんな中で、名曲が流れないことを残念に思う著名人もいた。

   コラムニストの故・勝谷誠彦さんは、自らのラジオ番組で2011年9月、「今一度聴いてほしい1曲」としてTSUNAMIを流したのだ。ニッポン放送の番組サイトでは、「賛否両論あるかと思いましたが 99%が『よくかけてくれた』『改めていい曲であることがわかった』といった反響でした」と振り返っている。

   さらに、翌12年1月、今度はジャーナリストの上杉隆さんが、TOKYO FMの番組で、TSUNAMIをオンエアした。上杉さんは、曲をかけたいとじっくり聴き直した結果、「命を落とした方々からの『忘れないで』というメッセージがこもっていると思うようになった」という。

   これに対し、桑田佳祐さんは、同年3月の自らのラジオ番組「やさしい夜遊び」で、上杉さんの曲理解に感謝の意を示すとともに、こんな考えを明かした。

「被災された方や遺族の中にはファンもいた。この曲を歌うモチベーションにはつながらなかった」
「いつか悲しみの記憶が薄れ、曲を歌ってくれという声があれば、復興の象徴として歌える日が来たらいいと思っています」

   つまり、つらい記憶が残る当分の間は、ライブで歌えないということだ。

   前出の「大人のたまり場」パーソナリティの佐藤敏郎さんは、いったんは曲を流すのを見送ったが、1年後の16年3月26日に女川さいがいFMの閉局を控え、リクエストに応えてオンエアに踏み切った。CDをかけるのではなく、佐藤さんがいつものようにギターを弾き、自然な流れの中でスタジオに集まった人たちとTSUNAMIを歌い上げた。

「言葉を聞いて悲しくなるようなことはない方がいい。今を楽しめなければ、亡くなった人たちが雲の上で悲しむでしょう。1年前のときも、さらっと曲をかければよかったかなと今では思っています」

   津波で次女を失った佐藤さんは、自分に言い聞かせるようにこう語った。サザンがライブで歌うことについても、「桑田さんたちがそうしようと思ったときでいいと思っています」と話す。

   番組で曲を流したのは、たまたま女川さいがいFMでの最終回というタイミングがあったためだという。プロデューサーの大嶋さんも、「復興が進む中で、町の人達の総意という意味と、一歩踏み出すという気持ちを込めて、だったらみんなで歌ってしまおうことですね」と当時を振り返る。

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