2019年 6月 20日 (木)

サッカー日本・大迫不在の不安浮き彫り 北川・武藤では「代役」ならず?

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   絶対的なセンターフォワードとなった大迫勇也(28)不在の影響はやはり大きいのか――。サッカーのアジア杯グループリーグ第2戦・オマーン戦(1-0)では、右臀部痛のため出場を取りやめた大迫に代わり、1トップにはFW北川航也(22)、途中出場でFW武藤嘉紀(26)が入ったが、得点することはできなかった。

   連携が噛み合わない場面もあり、インターネット上では「大迫の不在を感じさせられてる現実」といった声が続出。一方で、「大迫と北川ではタイプが違う」として単純な比較をすべきでないとする向きも強い。

  • 大迫勇也
    大迫勇也

「北川の良さを出してほしい」

   オマーン戦は2019年1月13日に開催。前回トルクメニスタン戦(3-2)から先発メンバーは2人代わり、4-2-3-1の1トップを大迫から北川に、2ボランチの一角をDF冨安健洋(20)からMF遠藤航(25)に変更された。冨安はDF槙野智章(31)に代わってセンターバックに入った。

   北川はなかなか存在感を放てない。決勝点を生むPKを前半26分に呼び込んだのは、MF原口元気(27)、MF南野拓実(23)、MF堂安律(20)の連携から、一度ボールを奪われるも、原口が再度拾ったところを倒されて得たもの。直接ボールに関与したのはこの2列目の3人だ。後半2分には、南野がスルーパスを出すも北川の反応が遅れた。南野は両手を広げて苦笑いした。

   北川は後半30分で途中交代。ツイッターでは、「北川いいところなかったな。完全に消えてた。それよりも大迫が欠かせなさすぎるってのもある」「北川も一生懸命やってるんだろうけど大迫の素晴らしさを改めて感じさせる」など、大迫と比較する声が多い。

   だが、所属する清水エスパルスで北川は、ブラジル人FWドウグラスと2トップを組むことが多く、裏のスペースへの抜け出しを持ち味の1つとしている。代表の大迫のように、1トップでのポストプレーを得意とする選手とは言い難い。それでもこの試合で北川は1トップに配された。途中で入った武藤にしても、大迫のような最前線で体を張ってボールを収める選手というよりも、スピードを生かしたプレーを得意とする選手。

   ツイッター上では「大迫と北川ではタイプが違うので単純比較でこの2人を比べることはナンセンス」「大迫いないときはゼロトップなりツートップなりやり方あるでしょ。今大会は無理に大迫の代役探す必要はないのでは?」といった声があがっていた。また、テレビ朝日の中継で解説した元日本代表FW中山雅史氏は、試合中にポツリとこうこぼしていた。

「北川に大迫と同じプレーを求めるわけではなく、北川には北川のプレーの良さがある。それを周りに分からせていくこともひとつ。大迫がすべての試合に出られるわけではないことはこれからも予想できる。北川の良さを出してほしい」

「森保監督の仕事」

   一方、元日本代表の前園真聖氏はツイッターで、

「解説では北川に自分のプレーを出して要求すればいいと言っていました。もちろん大切なことだけれども、北川は大迫ではないので、まず自分を出すより中心選手のプレーにアジャストさせていくことのほうが大切だと思う。その後に自分のプレーを少しずつ出していけばいい」

という考え方を示している。

   大事なアジア杯が始まってからこうした1トップ問題が露呈しはじめたため、ツイッター上ではチーム作りへの不安をよぎらせるユーザーもいる。

「大迫が出られなくて北川や武藤をいきなり使ってるように後手になりすぎ」
「誰かに大迫の代わりをやらせるとかじゃなくて、大迫が出られないなら別のパターンの戦術で試合ができるようにしたい。森保監督の仕事」
「森保監督は大迫いない場合のオプションでツートップという戦術を持ち合わせてないのかな?」

   決定機を作るまでには至らなかったが、徐々に「良さ」も見えかけた。MF柴崎岳(26)が後半7分、DFラインの背後へ斜めに走る北川に向け、ロングボールを放り込んだシーンは、相手のクリアに阻まれたが、わずかなスペースへ抜け出そうとする意図も見えた。

   トルクメニスタン戦の2ゴールで大迫の存在感が一層増した一方、不在時の影響も浮き彫りとなった日本代表。すでに決勝トーナメント進出が決まった状況で戦う17日のウズベキスタン戦で、活路は見いだせるか。

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