2019年 7月 22日 (月)

「世紀の一戦」今秋にも再び? パッキャオ再戦めぐり、策士メイウェザーに踊らされる米メディア

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   ボクシングの元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー・Jr(41)=米国=と世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ(40)=フィリピン=の再戦に全米の注目が集まっている。2019年1月19日(日本時間20日)、米ラスベガスでWBA世界ウエルター級タイトル戦が行われ、王者パッキャオが、元世界4階級制覇王者エイドリアン・ブローナー(29)=米国=を3-0の判定で下し初防衛に成功。試合後、パッキャオがメイウェザーとの再戦へ前向きなコメントをしたことで再戦へ機運が高まっている。

   この日の相手のブローナ―はかつて、そのボクシングスタイルと過激な言動からメイウェザーの「再来」と称され、世界4階級を制覇した実力者。40歳のパッキャオが、29歳の元王者にどのような戦いを見せるのかが注目されたが、アグレッシブなスタイルは健在でパワー面では全盛期には及ばないものの、世界トップに十分通用するだけの力を見せつけた。

   「仮想」メイウェザーを封じ込めたパッキャオに、試合後、現地メディアが最大の関心を寄せたのはメイウェザーとの再戦だ。「世紀の一戦」と銘打たれた2015年5月の対戦では、0-3の判定で敗れているパッキャオは「彼が戻ってくるなら喜んで戦う」とアピール。試合を観戦したメイウェザーは、リングアナウンサーに話題を振られたものの反応をせずに会場を後にした。

  • 画像はイメージ
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米メディアの報道では再戦の具体的な日時も

   米メディアでは、両者の再戦についての見解が大きく分かれている。パッキャオは自身のツイッターに、試合前にメイウェザーが自身の控室を訪れた動画をアップ。この事実とパッキャオの試合後のコメントを合わせて再戦の可能性を報じるメディアも。ボクシングサイトのboxingnews24.comは、「2019年9月14日」の具体的な日程をあげ、大手ケーブルテレビ「Showtime」のペイ・パー・ビューで行われる可能性があると報じている。

   一方で再戦の可能性が低いとしているメディアは、メイウェザーサイドの関係者のコメントを通じて否定的な見解を示している。一部米メディアの報道によると、メイウェザー・プロモーションズのレオナルド・エラーブCEOは、パッキャオ戦について「興味はない」と語っているという。

   これらの米メディアの報道を踏まえた上で、数々の世界タイトル戦を手掛けてきたボクシング関係者は「すでにメイウェザーのプロモーションは始まっている」と指摘し、「メイウェザーは一流のボクサーであり、一流のプロモーター。やり方は別として、話題作りは超一流です。全米のメディアで『やる』、『やらない』と大々的に報道されている。メディアはすでにメイウェザーの術中にはまっているのですよ」と続けた。

   メイウェザーが110億円ものファイトマネーを手にした2017年8月のUFC王者コナー・マクレガー(30)=アイルランド=戦は、実現するまでに実に2年以上もの歳月を要した。2015年4月にマクレガーが雑誌のインタビューでメイウェザーを挑発したことに端を発し、雑誌、ネット媒体、テレビのインタビューで丁々発止のやり取りを展開。また、SNSを有効活用して場外戦の模様を世界中に発信した。

過去には2年間にわたるロングプロモーションも

   両者のやり取りを世界中が注目する中、メイウェザーは対戦を匂わせたり、対戦に否定的なコメントを出したり、「やる」、「やらない」を繰り返しながら「ストーリー」を進め、話題が途切れないように対戦ルールやファイトマネーといった条件面などの情報を随時提供していった。

   世界中の格闘ファンの興味を持続させながら、試合形式、ルール、試合会場、ファイトマネーなどいくつもの条件面をクリアし、ようやく試合が正式決定したのが2017年6月。マクレガーの挑発から25カ月後のことだった。ほぼ完ぺきともいえるプロモーションを行い、最後の仕上げとして2017年7月11日から14日にかけて、ロサンゼルス、トロント、ニューヨーク、ロンドンの4都市をまわる記者会見ツアーを行った。

   また昨年末の「RIZIN14」でもメイウェザーは日本での記者会見後、米国に帰国してから米メディアに主催者サイドとの「契約の相違」を主張し、「欠場」を匂わせるコメントを。「出場」か「欠場」かで、世間の話題をさらい、結果、ファイトマネーのつり上げに成功したともいわれている。

   今年2月24日に42歳となるメイウェザーにとって残された時間はそう多くはない。ボクシングでのメガファイトが見込まれるのは、現時点ではパッキャオしかいないだろう。そのパッキャオも40歳。メイウェザー自身、最後の稼ぎ時を心得ているはず。メイウェザーの沈黙は、プロモーションのプロローグなのかもしれない。

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