2019年 7月 23日 (火)

ボクシング観戦で「勉強になる」 豪風、長い活躍支えた「研鑽」と「郷土愛」

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   大相撲の元関脇で東十両12枚目の豪風(39)=尾車部屋=が2019年1月22日、現役引退を表明した。初場所9日目に負け越しが決まり、来場所の幕下陥落の危機にあった。今後は年寄「押尾川」を襲名し、後進の指導に当たる見込み。

   小学生で相撲を始め、秋田・金足農業高で本格的に相撲に打ち込んだ。中大に進学すると得意の突きと押しに磨きがかかり、4年時に学生横綱となった。家族の反対を押し切る形で角界入りを決意。中大の先輩で当時、大関として活躍していた出島(現大鳴戸親方)の背中を追うようにしてプロ入りした。

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昨年2月には「北秋田市ふるさと大使」に就任

   中学時代に柔道の経験を持つ豪風は格闘技に精通し、研究熱心でもあった。ボクシングの元日本、東洋太平洋フェザー級王者の榎洋之氏とは金足農高の同級生で、豪風は榎氏の試合のたびに会場に足を運んでいた。記者はボクシングの試合会場で何度か豪風を取材したことがあるが、ボクシングのパンチは相撲の突きに通じるところがあり、ボクシングを観戦するのは「非常に勉強になる」と話していたのが印象的だった。

   過去には故郷秋田の年中行事で知られる「なまはげ」をあしらった浴衣で場所入りしたこともあった。2018年2月には「北秋田市ふるさと大使」に就任。また、昨夏の甲子園でフィーバーを巻き起こした金足農高ナインに熱烈なエールを送り続けるなど、豪風のあふれるばかりの「郷土愛」はたびたび話題を呼んだ。

   努力の力士でもあった。遅咲きの豪風は、土俵では数々の記録を残した。2002年夏場所に幕下15枚目格付け出しで初土俵を踏み、同年秋場所で十両に昇進。2003年春場所で新入幕を果たし、しばらく平幕での土俵が続いたが、2008年春場所で新小結、2014年秋場所で新関脇に昇進した。35歳2カ月での新関脇は戦後最年長だった。

2020年東京五輪まで現役の夢かなわず...

   172センチと小柄ながら、たゆまぬ鍛錬で幕内の土俵に上がり続けた。2014年名古屋場所では9日目に横綱日馬富士を破り金星を獲得。昭和以降、最年長となる35歳1カ月での金星獲得となり、息の長さを改めて証明した。また、幕内出場1257回は歴代8位、幕内在位86場所は歴代10位で、学生相撲出身の力士としては1位となる。

   現役にこだわり続け、十両に陥落後も強い意志のもと相撲を取り続け、2018年夏場所に38歳10カ月で幕内に返り咲いた。39歳のベテランは、2020年の東京五輪まで現役を続けることを目標としていたが、その小柄な体は限界に達していたのだろう。故郷の名産「きりたんぽ」をこよなく愛する豪風に土俵を去る時が来た。

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