2019年 11月 17日 (日)

中国人に受けた東京タワー「中国紅」 安倍氏の中国語にも好感

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   2019年2月4日、旧暦大晦日の夜、中国のほとんどの家族が餃子を楽しみながら、日本の紅白歌合戦にあたる「春節連歓晩会」を見ているころ、中国でも多くの人が知る東京タワーがチャイニーズレッド(中国語で「中国紅」)にライトアップされるニュースが流れた。中国の一般の人たちに安倍晋三首相が「新春の祝賀」を伝える2分31秒のビデオメッセージも放送された。日本の現職総理が年越しメッセージを寄せたのは初めて。名所の東京タワーが「中国紅」に点灯されたのも初めてだった。

  • 「中国紅」にライトアップされた東京タワー
    「中国紅」にライトアップされた東京タワー

「準備は3カ月前から」と報道

   テレビを見ていなかった人もネットニュースでこの動きを知った。中国版LINE「Wechat」で私が参加しているグループでも、J-CASTニュースをはじめとする日本メディアの記事が次々に転載された。もちろん日本語が分からない人も多い。けれど、「中国紅」に染まった東京タワーは、見ればわかる。爆竹がはじけた時に出る色、吊るされるちょうちんのともる色と、おめでたい時、そして春節といえば中国人にとってはやはりこの赤い色だ。非常に多くの中国人が好感を持つニュースだったことは間違いない。

   安倍首相の「あけましておめでとうございます!」という中国語も、正確な発音で、新鮮な印象だった。少なくない中国人が、中日関係の変化を感じ取った年越しだったといえるだろう。

   安倍首相がメッセージで語ったように、昨年は中日首脳の相互訪問が実現して、「関係の完全正常化」が内外に印象付けられた年だった。年越しの一連の動きは、この流れを一層強めることを狙う関係者が動いた結果だ。

   報道によれば、東京タワーの「中国紅」点灯計画は、在日華僑の大物や東京の中国大使館幹部らが、東京都や、今回点灯式にも参加した福田康夫元首相たち日本の要人に働きかけて実現したようだ。昨年11月ごろから始まった動きだという。

   中国人の間でも、日本への中国観光客が昨年830万人にのぼったことや、「観光立国」をめざす日本で引き続き中国客への期待が強いことは浸透してきた。「『大声で騒ぐ』など中国人のマナーをあれこれ批判する声は日本のメディアで紹介されているが、日本各地で中国客が上得意になっていることは間違いない」という報道もある。

日本人が自問する年になる?

   持ちつ持たれつという空気が少なくとも中国内で次第に広がってきている状況だからこそ、「中国紅の東京タワー」、「現職総理の新年祝賀」に対して、中国人が一層好感を寄せたという面はあるだろう。

   中日関係の改善について、中国とアメリカとの関係悪化と関連づけて論じる見方も多い。そういう要因はあるかもしれない。ただ、どんな背景があるにせよ、中国と日本との人々の往来や交流が増えることはよいことだと私は思う。そして、今年は、より多くの中国客を迎える準備や体制作りができるか、その心構えは十分かどうか、日本の人々が改めて自問する年になるのかもしれない。日本政府が中国人に発給するビザの条件をもう少し緩和すれば、訪日中国人は1500万人、つまりいまの倍近い水準を、あっという間に突破するだろうから。

(在北京ジャーナリスト 陳言)

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