2019年 8月 19日 (月)

「泊まれる茶室」企業が目指すものとは 異色カプセルホテル「hotel zen tokyo」

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   「泊まれる茶室」をコンセプトにしたカプセルホテルが2019年4月上旬、東京・日本橋人形町にオープンする。千利休が16世紀に生み出した茶室の傑作「待庵」を21世紀の現代に合わせて再解釈したという。

   カプセルホテルという狭い空間を、茶室や禅の文化がもつ「ミニマリズム」(装飾的要素を最小限に切り詰めた簡素な形式)で魅力ある個室に仕上げており、ビジネスマンだけでなく、訪日外国人旅行者らの関心を呼びそうだ。

  • 千利休の精神がカプセルホテルに
    千利休の精神がカプセルホテルに
  • 外国人客もターゲット
    外国人客もターゲット

シングルルームで6000円から

   このユニークなカプセルホテルはSEN(東京都中央区、各務太郎社長)が今春開設する「hotel zen tokyo(ホテル・ゼン・トーキョー)」だ。「無駄を削ぎ落としていく」という禅の思想を取り入れ、客室は茶室をイメージして設計されている。必要最小限のミニマルな空間ながら、天井高は2メートル以上あり、米発祥の高級ベッドメーカー「シモンズ」の寝具を採用。壁には日本画を飾るなど上質な和空間を目指している。

   このほどマスコミ向けに開いた内覧会で、建築家でもある各務社長は「泊まれる茶室をコンセプトにした全く新しいカプセルホテルだ。茶室にある床の間や、にじり口などを21世紀型にアップデートしている。日本の伝統を未来に受け継ぎたい」と力を込めた。

   ホテルにはシングルルーム、セミダブルルームのほか、シャワールーム、ビジネスマンらが仕事に使えるワークラウンジ、日本酒や日本産のリキュールを用いたカクテルなどが楽しめるバー・ラウンジもある。単に宿泊するだけのカプセルホテルではなく、「ゲストが部屋以外でも存分にくつろげる設計になっている」という。料金はシングルルームで6000円からを予定しており、「カプセルホテル以上、ビジネスホテル未満」の価格設定といえる。

10年で50店舗の出店目指す

   このホテルが狙っているのは、ビジネスマンだけでなく、茶室や禅など日本文化に関心をもつ訪日外国人旅行者だ。欧米など海外では「盆栽」をはじめ、日本の禅文化、ミニマリズムに対する関心が意外と高い。SENは「日本の禅の精神を極小空間の茶室を軸として、次の時代へアップデートすることを目指し、日本文化の新たな解釈と正しい普及、都市課題の解決のための事業を行なう」という。

   同社には建築家の各務社長のほか、元スターバックスコーヒージャパン社長の岩田松雄氏も取締役として参画している。岩田氏の経営者としてのノウハウも生かし、国内では今後10年で直営店、フランチャイズ店を合わせ50店舗の出店を目指すという。茶人らが理想とする「市中の山居」を目指したユニークなカプセルホテルが受け入れられるか注目される。

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