2020年 9月 24日 (木)

「ファンの気持ちを誰よりも知っている」 AKBの復権を託されたのは、21歳の新総監督・向井地美音だった

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   AKB48グループの3代目の総監督に指名されていた向井地美音(むかいち・みおん)さん(21)が、2019年4月1日付で正式に役割を引き継ぐことになった。現総監督の横山由依さん(26)が3月19日に東京・秋葉原のAKB48劇場で行われた公演で発表した。

   初代総監督の高橋みなみさん(27、16年卒業)は、横山さんを総監督に指名してから実際に引き継ぐまでに1年をかけたが、向井地さんが総監督に指名されたのは18年12月。半分以下の5か月弱での引き継ぎだ。運営側との協議で、早期に総監督交代を進める方針が決まったためで、向井地さんへの期待の高さの反映だとも言えそうだ。そんな向井地さんは、19年1月のコンサートで、先代の高橋さんや横山さんにはない、自らの「強み」を説いていた。

  • 総監督就任に向けて決意表明するAKB48の向井地美音さん(2019年1月撮影)
    総監督就任に向けて決意表明するAKB48の向井地美音さん(2019年1月撮影)
  • コンサートでは多くのメンバーが向井地さんのスピーチに聞き入った
    コンサートでは多くのメンバーが向井地さんのスピーチに聞き入った
  • 総監督就任に向けて決意表明するAKB48の向井地美音さん(2019年1月撮影)
  • コンサートでは多くのメンバーが向井地さんのスピーチに聞き入った

コンプレックス乗り越えた「センター試験」

   初代総監督の高橋さんは14年12月8日の9周年公演で、卒業発表とともに2代目総監督として横山さんを指名。実際に横山さんに総監督が引き継がれたのはちょうど1年後の15年12月8日の10周年公演だった。横山さんは、向井地さんへの引き継ぎの期間が短くなった背景について、

「最近、運営の方とミーティングさせていただく中で、早い段階で総監督をバトンタッチして、新しいAKB48をつくっていった方がいいんじゃないかな、という話になりました」

と説明。先輩から受け継いだグループのバトンを後輩につないでいくために「死ぬ気でやってほしい」と激励すると、向井地さんは「この先ずっと48グループが続くように」頑張っていきたい、などと応じた。

   向井地さんはこの日の劇場公演では多くを語らなかったものの、19年1月19日に都内で行われたコンサートで、約3分半にわたって総監督就任に向けた決意表明のスピーチをしている。ここに「3代目総監督」像を読み解くヒントがありそうだ。

   AKB48のコンセプトのひとつが「夢への通過点」で、他のメンバーが卒業後の夢を語るなか、向井地さんにはそれができないことがコンプレックスだった。なぜならば、

「大好きなAKBに入ること、そして、メンバーやファンの皆さんと一緒に楽しく活動できること、それ自体が私の夢だったから」

だ。

   そんな中で、AKB48グループの知識を問う「センター試験」(18年3月)が、向井地さんにとって転機になった。向井地さんは400人以上参加したメンバーのうち、2位に圧倒的な差をつけて1位を獲得。ファンの喜ぶ様子を見て「初めて自分のAKB48愛に、自信と誇りを持てた気がした」たという。向井地さんが、唯一の「これまでの偉大な総監督にはない強み」として挙げたのが「AKBに入るずっと前から、本当にAKBが大好きだったこと。みなさんとまったく同じ1人のAKBファンだったこと」だ。

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