2024年 4月 19日 (金)

亀田和毅が歩む「兄と異なる道」 なぜハード路線を突き進むのか

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プロデビュー当初から「強硬路線」

   確かに和毅は2人の兄とは異なる路線を進んできた。メキシコでアマチュアの経験を積み、その後、メキシコでプロデビューした。デビュー後の軌跡も2人の兄とは大きく異なる。メキシコを主戦場とし、試合間隔を開けずにハイスピードで試合をこなしていった。デビュー直後の09年は実に9試合をこなし、試合間隔が中12日という試合もあった。和毅の強硬路線はなにも今に始まったことではなく、すでにプロデビュー当初から一貫していた。

   和毅は幼いころから亀田家の「最終兵器」として家族から期待されていた。ボクシングのセンスは3兄弟一で、かつて父・史郎氏は「和毅は2人の兄のいいところも悪いところも全部見てきたから強い」と語っていた。亀田家の「集大成」とされる和毅だけに、あえて厳しい環境の中でハードなマッチメイクで成長を促してきた。2人の兄の印象もあって、和毅が進む道がより際立って見えるのだろう。

   王座統一戦で対戦するバルガスは、アマチュア時代に唯一の黒星を喫した相手。対戦当時、バルガスは五輪代表候補と目されるほどの注目選手で、かたや和毅は日本から来た「外国人」。完全アウエーの中での試合は0-3の判定で敗退した和毅に、12年を経てようやくリベンジの時が来た。開催場所に関しては今後、両陣営による交渉となるが、因縁のメキシコでの開催の可能性もある。

(J-CASTニュース編集部 木村直樹)

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