2021年 9月 23日 (木)

プロ経営者VS創業家? LIXILの乱、背景には独特の「お家事情」も

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旧トステム、旧INAX両派の思惑

   LIXILはINAX、トステム、サンウエーブ工業、新日軽、東洋エクステリアの5社が2011年に統合して誕生した。こうした「生い立ち」から、2大勢力である旧トステム、旧INAXの対立の構図が今回の事態に投影している。

   瀬戸氏は6月予定の定時株主総会で現職2人の取締役と共同で社外4人を含む8人の取締役候補を株主として提案する。この社内取締役候補には旧INAX創業家で現取締役の伊奈啓一郎氏、旧INAX社長で現取締役の川本隆一氏が含まれている。対する潮田氏はトステム創業家出身。旧INAX系の取締役が「プロ経営者」の瀬戸氏を押し立てて潮田氏と対峙する構図だ。

   昨秋のLIXILのトップ交代は、指名委員会の委員だった潮田氏自ら、瀬戸氏に代わってCEOに就任するとともに、指名委員会委員長で社外取締役だった山梨広一氏が社長兼COO(最高執行責任者)に就くという、指名委員会の中立性に疑念を抱かせる展開だっただけに、「お手盛り人事」との批判も浴びた。

   このため海外の機関投資家は「手続きが不透明」などと批判。臨時株主総会を開き、潮田氏と山梨氏を解任するよう求め、LIXILは5月に臨時株主総会を開くことになった。潮田氏と山梨氏の取締役解任について、瀬戸氏は「株主として賛成する。(否決は)考えにくい」と述べており、潮田氏を臨時株主総会で下野させたうえ、6月の定時株主総会で自身は取締役として続投する考えだ。

   しかし、瀬戸氏の思惑通りに2つの株主総会が進むとは限らない。シンガポール在住の潮田氏は5日の瀬戸氏の記者会見について沈黙を守ったが、今後は現職CEOとして反撃に出ることも予想される。LIXILの株主は外国人投資家が全体の4割と多く、株主総会をめぐって新旧CEOの両陣営が幅広い株主に支持を求める委任状争奪戦(プロキシーファイト)にエスカレートする可能性は否定できない。

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