2019年 6月 19日 (水)

初の30兆円超えでも... トヨタ・豊田社長が「危機感」を隠さない理由

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   盤石にもみえるトヨタだが、決算発表後の記者会見に登壇した豊田章男社長の顔に笑顔はなく、口をついたのはむしろ将来に対する危機感だった。

「技術革新でクルマの概念が変われば、我々のビジネスモデルも変えなければならない」「トヨタを(移動サービスを提供する)モビリティカンパニーにフルモデルチェンジすることが私の使命だ」。
  • 2018年にはソフトバンクとMONET Technologiesを設立。「次」へ向けた動きを続ける豊田社長だが…
    2018年にはソフトバンクとMONET Technologiesを設立。「次」へ向けた動きを続ける豊田社長だが…

中国経済「失速」の中でも堅調に数字伸ばす

   2019年5月8日に発表した同社の2019年3月期連結決算は、売上高が前期比2.9%増の30兆2256億円、営業利益も同2.8%増の2兆4675億円。売上高が初めて30兆円の大台を突破した。グループの世界販売台数(ダイハツ、日野自動車含む)も前期比1.6%増の1060万台と、好調ぶりを示す。

   販売拡大の最大の要因は中国だ。中国経済の失速を受け、市場全体の販売台数は2018年に前年比2.8%減と28年ぶりに前年割れとなる中、トヨタの販売台数は前期比14%増の148万台超と他メーカーを寄せ付けない独り勝ち状態。ハイブリッド車(HV)が好調だったほか、高級車レクサスが関税引き下げの追い風を受けた。販売台数は前年比微減だった米国でも、販売奨励金の抑制で収益を改善し好決算につなげた。

   にもかかわらず、豊田社長はなぜ危機感をあらわにしたのか。

   自動車業界には今、「CASE」と呼ばれる次世代車をめぐる研究開発の波が押し寄せる。「?=Connected(つながる)」「A=Autonomous(自動運転)」「S=Shared(共有)」「E=Electric(電動化)」をつなげた造語だ。各メーカーはCASE対応のため、開発費を積み増し、他社より技術開発で先んじようと躍起になっている。

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