2019年 12月 14日 (土)

「これだけ没になっても...」 鬼才の40年たどる「河森正治 EXPO」、本人のジョークに会場笑い

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   「超時空世紀マクロス」シリーズや「創聖のアクエリオン」シリーズなど、数々の作品でメカデザインや監督などを手掛けてきたクリエイター、河森正治氏のプロデビュー40周年を記念した「河森正治 EXPO」が「東京ドームシティGallery AaMo」で開催されている。

  • 河森正治氏
    河森正治氏

「世に出ていない作品のラフも大量に展示しています」

   2019年5月31日に開催されたトークセッションに登壇した河森氏は、「40年間、沢山の人に支えられてここまで来れました」と述べると、「世に出ていない作品のラフも大量に展示しています。これだけ没になってもクリエイターとしてやっていけることを見てもらって、クリエイターを目指す人の励みにしてもらいたい」と語り笑いを誘っていた。

   イベント会場は「メインパビリオン」「クリエイティブパビリオン」「インスピレーションパビリオン」「フューチャーパビリオン」という4つの展示コーナーが存在しており、数百点に及ぶ原画やラフデザインなどが展示されている。また「K-40ドームシアター」では、本イベントのために製作された特別な映像が楽しめる。

(C)河森正治・サテライト/ALC/GP/ノブナガ・ザ・フール製作委員会
(C)河森正治・サテライト/ALC/GP/ノブナガ・ザ・フール製作委員会

   メインパビリオンには人間ほどの大きさの巨大フィギュアや各種作品に登場したヒロインのフィギュア、歴代マクロスに登場したバルキリーなど、様々な展示品が陳列されている。

ずらりと並んだバルキリーは圧巻
ずらりと並んだバルキリーは圧巻

無限拳がプラモの箱?

   また会場奥に据えられた"無限拳"は河森氏が過去手掛けた作品のプラモデルなどの箱を使用して作られたもの。これについて河森氏は「無限拳を作りたいと言ったら『いくらかかると思うんですか』」と返されたことを告白し、「仕方ないので家から出てきたプラモの箱で作りました」と笑いながら語っていた。

無限拳はプラモの箱で作られていた
無限拳はプラモの箱で作られていた

   クリエイティブパビリオンは過去、河森氏が手掛けた作品の絵コンテやストーリーメモ、メカデザインのラフスケッチがびっしりと壁を埋め尽くすほどの量が展示されている。

   展示内容は期間内に徐々に変更されていくそうで、「機動戦士ガンダム0083」の際に河森氏が描いた、幻の「ガンダム3号機」が今後展示される予定とのこと。

   また「インスピレーションパビリオン」には河森が過去に使用していた机や、『マクロス』でキャラクターデザインを務めた美樹本晴彦氏や漫画家の細野不二彦氏らと学生時代に製作した合作漫画なども展示されて注目を集めていた。

河森・美樹本・細野は高校の同窓生
河森・美樹本・細野は高校の同窓生

   本イベントでは河森正治氏と声優の東山奈央さん、中村悠一さんによる音声ガイドも用意されており、好きなバージョン1つを選んで展示作品の思い出や裏話など、スペシャルトークを聞くことが出来る。開催期間は2019年5月31日から6月23日までとなっている。アニメーションの最前線を40年間走り続けてきた河森氏の熱量を、是非見届けてもらいたい。

(ライター 早川清一朗)

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