2024年 4月 23日 (火)

潔癖症だけど「高級寿司ならOK」 カンニング竹山の「矛盾」、心理学博士の見解は

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一貫性のない「潔癖症」は「意識の習慣」

   まず、「一貫性のない潔癖症」について鈴木氏は、この手の症状は本当の意味での潔癖症ではなく、他者から伝わってくる信頼感や安心感をランク付けした「意識の習慣」とでも呼べるものだと指摘する。

「この手の習慣を身につけている人は、許容できる『汚染度』のランクを設定していることが多く、それは習慣によってランク付けされています。竹山さんは『寿司は寿司だからいけるんですよ』『高級店だったらOK』とおっしゃっていましたが、発言の通り、『高級寿司店』は竹山さんの意識の中では上位にランクしており、ゆえに問題なく食べられるということだと考えられます。これだけ聞くと、竹山さんがものすごく差別的な人に感じられるかもしれませんが、決してそうではなく、竹山さんがこれまでの人生の中でより良く生きようと考えた(食当たりを避けようと考えた)結果、このようなランク付けが結果的に出来たということでしょう」

「一方で、本当の意味での潔癖症ですが、こちらはあまり矛盾らしきものは見られず、世の中全体が汚いと感じるものです。発生原因は習慣ではなくストレスで、ストレスが溜まりすぎて客観的な観察眼が鈍くなると、長時間にわたって手を洗うなどの強迫行為が出ます。そして、手を拭くものもハンカチやタオルではなくペーパータオルを使うなど、矛盾は見られません。なお、中には、この2つのハイブリッド型の人もいますが......」

   また、これらの症状を直す方法についても教えてくれた。

「まず、『矛盾ある潔癖症』(=意識の習慣)の直し方ですが、これまでの考え(=これまでのランク付け)にこだわることなく、目の前で起きている出来事をプラスに考え直す癖をつけると良いでしょう。竹山さんの例で言うと、『カニの殻をむくおばちゃんは、自分のために食べやすくするために頑張ってくれているんだ』といった肯定的なイメージを抱くよう心がけるのです。一方の、本当の意味での『潔癖症』ですが、こちらはストレスが原因であることが多いので、ストレスの原因を突き止めてそれを解消することで解決できます。自分自身での解決が難しいのであれば、精神科や心療内科を受診すると良いでしょう」

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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