2024年 4月 24日 (水)

元「モー娘。」市井氏、なぜ立憲から立候補へ? 会見で語った「理由」

   「モーニング娘。」の元メンバーで、タレントの市井紗耶香氏(35)が2019年6月26日、東京都内で記者会見をし、今夏の参院選比例代表で、立憲民主党から公認候補として出馬すると表明した。

   自身も4人の子どもを育てている市井さんは、「自分自身の子どものみならず、これからの日本を支えていく多くの子どもたちのためにがんばってみよう。そう思って、政治の世界に飛び込む決意を致しました」と報道陣に語った。

  • 出馬表明する市井氏
    出馬表明する市井氏
  • 出馬表明する市井氏

参院選の擁立会見で、子育てめぐる問題に言及

   14歳、12歳、6歳、2歳、4人の子どもがいる。14歳の子を20歳の時に出産。「はじめて我が子を抱いたとき、この子を命がけで守る。そんな気持ちが芽生えたのを覚えています」と当時を振り返った。大変な子育だが、「子ども一人一人が健やかに育ち、成長を日々見つめることができるのは、とても幸せなことだと実感しております」と明かす。

   一方、自身も子育ての経験をしていき、現在の日本が「本当に子育て世代に温かい社会となっているのか疑問に思うことがたくさんあります」と投げかける。

   例として市井さんは、幼児保育をめぐる問題に言及し、

「子どもはちょっとしたことから急に発熱をしたり、体調を崩すことがあります。フルタイムで働いているお母さん方は、前日から幼児保育を血眼になって探したり、ようやく一時保育先が見つかっても家から何駅も離れたエリアだったり、子どもも親も心身ともに疲労困憊になっているのが実情です」

と指摘。「東京などの都会で幼児保育を支援する団体や施設が増えてきたのは事実」としつつも、市井さんは

「子育てをしている私たちの実感からすると、まったく足りていないのが現状で、特に地方に行けば行くほど、その環境は厳しいものになっていると思います」

と当事者目線で訴えた。

   子育て世代に支給される児童手当について、市井さんは「感謝しております」とするも、

「手当では十分ではないことが、子育て家族であれば誰しもが知っています。やはり、日本社会全体で子育てを応援していくために、もっと児童手当を拡充して、経済的な面で子育て家庭を支援していくことが必要だと思います」

と訴えていた。

   終盤で、子育てにかかわる問題点などが多く議論されるようになったとしつつ、「私たちのような子育て家族が望むようなスピードで解決されていないのが、とても残念です」と指摘。市井さんは、

「おそらく理由は、子育てを経験し、または子育てをしている当事者、特に、現役のお母さんが、政治の世界に少なすぎるからだと思います。今回、自分自身が新しい当選をすることがいいのかどうか、悩みに悩んだ結果、いまここでお話をしています。私も4人の子どもを育てている、子育ての当事者です。自分自身の子どものみならず、これからの日本を支えていく多くの子どもたちのためにがんばってみよう。そう思って、今回思い切って、政治の世界に飛び込む決意を致しました。全力でがんばりますので、どうぞよろしくお願い致します」

としていた。

「中心を、はい、子育て支援に関する政策を中心に」

   会見出席者からは、「出生率あげるためにどのような対策をとるべきか」「『3人目以降は1000万円ぐらい子育てに支援したらどうか』という政策を言っている政治家もいる。スピード感というとそういうのもありかと思いますが、そのあたりは例えばどうでしょうか」などの質問があった。

   これに対し、市井さんは、

「やはり...子育て支援に関する政策というのを、中心に、私自身がもし立候補して、しゅつ...はい、当選できたならば......中心を、はい、子育て支援に関する政策を中心に、主張をしていきたいと思っております。育児、教育、家族のために総合的に、政策に取り組むべきだと思っております」

と答えた。

   立憲民主党からの立候補を決めた理由については、「多様性をとても大切にしているところだと思います。人それぞれ皆さん違うので、違うというところを認め合い、支え合い、尊重してともに助け合っていこう。そういう気持ちにとても共感をしました」と回答。子育て以外にしていきたいことについては、

「東日本大震災の時に私は千葉に住んでいたんですが、それまで正直原発のことをあまりよく知らなかったのは、事実です。原発に関して危機管理意識を初めて知って、子どもを育てる親として、やはり不安になっているということもありますので、原発はゼロにするべきだと思っております」

と原発問題をあげ、持論を展開した。

   会見には立憲幹部も同席し、展示プランナーの新人、今泉真緒氏も、同じく参院選比例代表に擁立すると明らかにした。

(J-CASTニュース編集部 田中美知生)

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