2019年 12月 8日 (日)

米朝電撃会談で日本は「蚊帳の外」? 韓国メディアいわく、G20は「埋もれてしまった」

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   板門店で行われた3回目の米朝首脳会談をめぐり、日本の存在感のなさが韓国メディアを中心に改めて取りざたされている。安倍晋三首相は大阪市で開かれていた主要20か国・地域(G20)首脳会議では議長を務めたが、閉幕翌日に「電撃会談」が実現したことでG20の存在感はかすんだ。

   いわゆる「蚊帳の外」論をめぐっては、安倍氏が「日本のネットユーザーから嘲笑の対象になっている」として、安倍氏を揶揄する画像が拡散されていることを指摘するメディアもある。安倍氏は北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長と無条件で会談に臨みたい考えだが、7月2日付の労働新聞には陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」配備を非難する記事が載るなど、対日批判が緩む気配は見えない。

  • 板門店で行われた3回目の米朝首脳会談はG20が閉幕した翌日の出来事だった(写真は「労働新聞」ウェブサイトから)
    板門店で行われた3回目の米朝首脳会談はG20が閉幕した翌日の出来事だった(写真は「労働新聞」ウェブサイトから)

会談場所は韓国側施設...文政権も一定の役割か

   G20が閉幕したのは6月29日で、米朝会談が行われたのは、翌6月30日。聯合ニュースは、7月1日、日本メディアが会談について号外を出したり、1面トップに据えたりと大々的に扱ったことを報じ、

「G20関連の報道は、終了から2日しか経っていないのに、見つけるのが難しいほど扱いが小さくなった」
「安倍政権は外交力を誇示しようと力を入れたが、朝鮮半島関連の話題に埋もれてしまった」

などと指摘した。

   米朝首脳会談では、板門店の韓国側の施設で行われた。朝鮮中央通信が6月27日に

「朝米対話の当事者は文字通りわれわれと米国であり、朝米敵対関係の発生根源からみても南朝鮮当局が干渉する問題ではない」

という北朝鮮外務省米国担当局長の談話を配信していたこともあり、韓国が「蚊帳の外」だとみる向きもあったが、実際には韓国は相当程度の役割を果たしていたことが明らかになったわけだ。

日本の「コラ画像」も紹介

   そこで際立つ形になったのが日本の外交のあり方だ。韓国の国民日報は、米朝会談で安倍氏が「日本のネットユーザーから嘲笑の対象になった」として、「蚊帳の外」論を強調した記事を掲載した。同紙が「嘲笑」のエピソードとして取り上げたのが、あるユーザーがツイートした「コラ画像」だ。

「あまりに悲惨なので画像の中だけでも板門店にいた事にしておきましょう」

といった言葉とともに、米国・韓国・北朝鮮の3首脳が板門店の韓国側施設「自由の家」から出てくる写真の左上に、安倍氏が合成された写真だ。この写真の安倍氏はショートパンツと、ひざ上まである白い靴下姿。国民日報は、「大人になれない安倍氏を批判するときによく使われる写真」だと解説している。

   米朝首脳が対面したのは、6月30日の15時45分頃。このときの安倍氏の行動からも「蚊帳の外」論が出ている。各紙による「首相動静」では、14時46分に大阪・伊丹空港から羽田空港に到着し、15時29分に東京・富ヶ谷の自宅へ。18時31分に東京・永田町のレストランで秘書官と食事をしている。首脳が対面した瞬間には私邸にいたことになるが、それは「事前に歴史的な会合があることを何ひとつ知らなかったからだ」というわけだ。

   なお、西村康稔官房副長官は7月1日の記者会見で、米朝会談を事前に把握していたかについて問われ、

「米国との間とは、6月28日の日米首脳会談を含め、これまでも北朝鮮問題について緊密に連携してきている。やり取りの詳細については差し控えたい」

と述べるにとどめている。

G20の首脳宣言も「偽善」と皮肉られ...

   日本政府が、半導体製造などに使われる化学製品の韓国への輸出規制強化に踏み切る方針を発表したことも批判されている。G20で採択された首脳宣言では

「自由、公正、無差別で透明性があり予測可能な安定した貿易及び投資環境を実現し、開かれた市場を維持する」

とうたっているが、国民日報記事ではその文言を引き合いに

「安倍政権は(宣言を)自賛していたが、『韓国叩き』で、(宣言が)偽善という批判を免れにくくなった」

と皮肉っている。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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