2024年 4月 27日 (土)

中日応援歌、お前がダメなら「あなた」? いっそ「おみゃあ」、なんて案も...

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   プロ野球・中日ドラゴンズの応援歌「サウスポー」をめぐり、歌詞の「お前」部分が不適切だと指摘を受けたとして、応援団が当面の間、使用を自粛すると決めた。この決定を受け、様々な反応が飛び交っている。

   「自粛が過剰反応なのか適正なのか」といった議論だけでなく、「お前」部分を他の表現にすれば良いと、「あなた」「そなた」「おみゃあ」といった代案がツイッターやワイドショーで挙がっている。

  • 応援歌の自粛が発表された(画像は、応援団の7月1日の公式ツイッターより)
    応援歌の自粛が発表された(画像は、応援団の7月1日の公式ツイッターより)
  • 応援歌の自粛が発表された(画像は、応援団の7月1日の公式ツイッターより)

「子供の教育上、好ましくない」という指摘

   ドラゴンズの私設応援団が公式ツイッターで使用自粛を発表した翌日の2019年7月2日、情報番組「ひるおび!」(TBS系)はこの話題を取り上げた。(オリジナル曲の替え歌である)歌詞に「お前が打たなきゃ誰が打つ」とあり、この「お前」部分について、子供の教育上、好ましくないといった指摘が球団側からあったと紹介した。

   これに対し、コメンテーターとして出演した、中日ファンとして知られる落語家の立川志らくさんが「敬愛する与田(剛)監督、親愛なるドラゴンズ球団、お前たちがおかしいよ」と、「お前」のフレーズを使って異論を展開すると、スタジオでは笑いが起きていた。志らくさんは、歌詞は「このまんま」で問題ないと強調し、ファンは「どんどん歌うべき」だと促した。

   番組では、球団と応援団のやりとりの中で、歌詞の変更も検討したが、急な変更は難しいため、当面は自粛することになったという経緯にも触れた。「お前」部分の歌詞変更に関しては、変更により成績に変化があるのか様子を見る手もある、という話の流れの中で、志らくさんが

「『あなたが...』と歌ってみれば...」

と提案、司会の恵俊彰さんは

「そなた」

と代案を口にしていた。

   1日の応援団による発表については、J-CASTニュースが「中日応援歌『サウスポー』が自粛に どこが『不適切フレーズ』なのか、球団に聞くと...」の記事(1日配信)で報じたほか、「『お前が打たなきゃ誰が打つ』は好ましくない表現~(以下略)」(中日スポーツ、1日ウェブ版)、「歌詞『お前』は失礼 中日の応援歌自粛(以下略)」(朝日新聞、2日付朝刊・東京最終版)などと各メディアが報じていた。

ところで、名古屋の人は本当に「おみゃあ」って言うの?

   今後検討が進むとみられる歌詞の変更、特に「お前」部分をどうするかについては、ツイッターでも様々な意見が寄せられている。

   志らくさんや恵さんが挙げた「あなた」「そなた」に加え、「あなた様」「貴様」「きみ(君)ー」などが挙がっている。他にも、英語圏の男性敬称の「Sir(サー)」が良いという声や、「名古屋らしく『おみゃー』に変えても良いのでは」という指摘も出ていた。もっとも、中には真剣に代案を出しているというよりは、「『お前』は不適切」という議論に批判的で、茶化すように案に触れているような人もいた。

   「名古屋らしく『おみゃー』」といったイメージに対しては、以前からネット上で、地元の人とみられるユーザーから「実際には聞いたことがない」「使っている人を見たことがない」といった指摘も出ている。7月2日にJ-CASTニュース編集部が、名古屋市内の公共施設に電話をして話を聞いた範囲でも、「周囲では使わない」「普段、耳にしない」「年配の人の中には使う人はいるかも」といった反応だった。

   もっとも、河村たかし・名古屋市長(70)は使っているようだ。市役所の公式サイトでは、河村市長の定例記者会見の文字起こし版を公開しており、話し言葉の言い回しに極力忠実に再現している。2月18日の会見部分を見ると、河村市長は、市内の「藤前干潟のごみ埋め立て問題」に関して、市の経営アドバイザーで「わしの高校の同級生」でもある人物と、

「『おい、河村』言って、『おみゃあ、これどう思う』言うもんだで~(以下略)」

という会話を交わしたことを紹介している。

「歌詞を変えて復活するのを楽しみに...」

   ドラゴンズのイベント推進部は7月1日、J-CASTニュースの取材に対し、今後の対応について「(略)曲が悪いわけではないので、歌詞の一部変更を検討しています。ですが、シーズン中いきなり変更するというのは難しいところがあり、当面の間自粛という結論になりました」と説明していた。

   歌詞変更については、単に「お前」部分を言い換えるのではなく、前後のフレーズも含めて変わる可能性もある。ツイッターには、変更案には触れずに

「サウスポーは歌詞を変えて来年以降に復活するのを楽しみにしてりゃええやん!」

といった指摘も出ていた。

   サウスポーのオリジナル曲は、ピンク・レディーが歌ったもの(1978年発表)。原曲の歌詞には、「お前~」部分はなく、今回話題となっている箇所は完全な替え歌の歌詞となっている。

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