2019年 10月 20日 (日)

奇策ににじむ緒方監督の迷い 深刻な「タイムリー欠乏症」に手詰まり感も

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   広島のリーグ4連覇に黄色信号が灯った。

   広島は2019年7月4日、マツダスタジアムでヤクルトと対戦し、2-7で敗れた。先発クリス・ジョンソン投手(34)が3回に突如乱れて5失点。打線は8安打を放ちながらも4回以降ゼロ行進が続き、好機にあと一本が出なかった。チームは交流戦後、1分けをはさんで5連敗。本拠地マツダスタジアムでは4年ぶりの6連敗となり、首位・巨人との差は6ゲーム差まで広がった。

  • 広島復活のカギを握る鈴木誠也(2016年12月撮影)
    広島復活のカギを握る鈴木誠也(2016年12月撮影)

菊池は1414日ぶりに1番、西川は775日ぶりの2番も...

   不振が続く打撃陣に緒方孝市監督(50)が大胆な「奇策」に出た。開幕からここまで2番に置いていた菊池涼介内野手(29)を1番に起用し、前日3日にプロ初の1番に抜擢した坂倉将吾捕手(21)をベンチに下げた。1414日ぶりに菊池を1番に置き、これまで3番、5番を任せていた西川龍馬内野手(24)を775日ぶりに2番に起用。そしてアレハンドロ・メヒア内野手(26)を初めて3番に抜擢した。

   笛吹けども踊らず...。指揮官の苦肉の策は結果に反映されなかった。交流戦後、5試合でわずか2安打の菊池は、この日も快音が聞かれず4打数無安打に終わり、リードオフマンとしての役目を果たせず。2番の西川は2安打と結果を残したものの、続く3番メヒアが3打数無安打1併殺と機能せず、指揮官の期待を裏切る形となった。

   ここ最近の広島打線は線でつながらず、タイムリー欠乏症に陥っている。この日の2得点も、タイムリーによるものではなく、小窪哲也内野手(34)のショートゴロの間に得点したものと、押し出しによる得点のみ。好機で打てない主砲・鈴木誠也外野手(24)の勝負弱さも深刻だ。3回には1死満塁の大量得点の好機で打席が回ってきたが、スライダーを引っ掛けて3ゴロの併殺打。考えられる最悪のパターンで好機を潰した。

貯金「14」から「1」へ 借金生活の危機的状況

   交流戦後、6試合で計11得点。決してヒットが出ていないわけではない。この日も8安打を放ちながらも2得点に終わり、対するヤクルトは9安打で7得点を挙げている。リーグ最下位で、チーム打率、防御率ともにリーグワーストのヤクルトにホームで泥沼の3連敗。試合前には松田元オーナー(68)が練習を視察し、監督、ナインを激励したが、その声も届かずホームで6連敗となった。

   交流戦から続く打撃陣の不振を支えてきたのが、チーム防御率リーグトップを誇る投手陣だ。ジョンソンもその一人だが、この日は守備でもジョンソンの足を引っ張ってしまった。3回、ヤクルト先頭・高橋奎二投手(22)の3ゴロを小窪が後逸。この失策がきっかけとなりピンチが広がり、大量5失点につながった。マウンド上のジョンソンは球審の判定も相まってイライラを隠さなかった。

   リーグ3連覇中にはなかったホームでの6連敗。絶対的な強さを誇ったマツダスタジアムでの「神話」は崩壊しつつある。チャンスで打てない打線。この日も2度の満塁の好機を生かせなかった。最大「14」あった貯金もついに「1」まで減り、借金生活が目前となった。首位・巨人とのゲーム差は広がる一方で、3位DeNAからは激しく突き上げられている。指揮官の「迷い」が、そのまま采配に表れているようだ。

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