2019年 10月 22日 (火)

「若い人は知らないと思うけど」「平成生まれは〇〇知らないでしょ」→これって、もしかして「ジェネハラ」ですか?

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「平成生まれだったら、〇〇って知らないんじゃない?」
「若い人は知らないと思うけどさ...」

   ありとあらゆるハラスメントが問題視されている昨今、ひょっとしたら、こんなやりとりも「ジェネレーションギャップ・ハラスメント」、略して「ジェネハラ」につながるかもしれない――ギリギリ昭和生まれの筆者は、ふと気づいて背筋が凍った。

  • あなたもジェネハラ予備軍かも?
    あなたもジェネハラ予備軍かも?

「活字離れ」「ゴルフ離れ」「飲み会離れ」も同様

   そもそも「ハラスメント」とは何だろう。広辞苑第7版は「人を悩ますこと。地位や立場を利用した嫌がらせ」と定義している。日々のやりとりを「嫌がらせ」に感じるかどうかは、受ける側の判断にゆだねられる。相手が不快に感じれば、それはハラスメントに違いない。

   「最近の若い者は」とひとくくりにされたり、「活字離れ」「ゴルフ離れ」「飲み会離れ」などと言われたりした時に、差別とまでは思わないにせよ、若干カチンと感じたことはないだろうか。私なんかは、仮に上司から「最近の人たちは、クルマに興味ないよね」と言われても、「買う余力がないですからね。もっと手厚い支援をお願いします」などとあしらえるが、イラつきながら何も言えない人も多いだろう。

   ネットでは改元に前後して、生まれた元号をもとにしたハラスメントも話題になった。「昭和生まれだから」「平成生まれだから」と大雑把にまとめられ、「だからダメなんだ」と言い捨てられる。改元から2か月たって、元号ハラスメントは沈静化したようだが、世代間ギャップに苦しむ声は投稿され続けている。

   ジェネハラが怖いのは、一般的な「上から下へ」のパワーバランスに限らず、逆もまたしかりな所だ。若手からの「そんなのも知らないんですか?」「その考え方、時代に合わないですよ」といった突き上げも、年長者が「嫌だ」と思えば成立しうる。

うまく使えば、コミュニケーションに役立つが...

   筆者(1988年生まれ)は先日、同年代の同僚と、元タレントで司会者だった上岡龍太郎さんの話題で盛り上がった。その流れで、後輩(94年生まれ)に「知ってるよね」と振ると、「どなたですか?」。思えば上岡さんが芸能界を引退したのは2000年。後輩は当時6歳なのだから無理はない。後日、彼が「常識として知っとかなきゃいけないのかな、と思いました」と振り返ったのを聞いて後悔した。明日から「ジェネハラ先輩」と呼ばれるかもしれない。

   一方で、ジェネレーションギャップは、互いが楽しめさえすれば、コミュニケーションの潤滑油にもなる。いまから30年近く前、「クイズ!年の差なんて」(フジテレビ系、88~94年放送)なるテレビ番組があった。先日亡くなった高島忠夫さんをはじめとする1930年代生まれがメインの「アダルトチーム」と、60年代後半~70年代前半の「ヤングチーム」が、それぞれの世代の常識をぶつけ合う内容で、お茶の間の人気を博した。

「トリニクって何の肉!?」も...

   令和の時代にも、世代の差をテーマにしたテレビ番組「そんなコト考えた事なかったクイズ!トリニクって何の肉!?」(テレビ朝日系、19年4月~)がある。しかし、ツイッターでは「昭和生まれが平成生まれをバカにして笑いをとってる」といった声が多々みられる。「年の差~」放送当時にはSNSがなかったことや、「トリニク」は昭和生まれが平成生まれへ、一方的に出題する構図だということもあるが、このような反応が出る背景には、昨今のハラスメント意識の高まりもありそうだ。

   似たような状況を表す言葉に、「エイジハラスメント」がある。内館牧子さんの同名小説は、武井咲さん主演でドラマ化もされた。年齢を理由に差別される、働く女性の様子を描く同作には、パワハラやセクハラも込められているが、「ジェネハラ」はそれより身近な存在だ。日常生活で、だれでも加害者にも被害者にもなり得るため、注意が必要だろう。

(J-CASTニュース編集部 城戸譲)

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