2021年 4月 14日 (水)

岡田光世 「トランプのアメリカ」で暮らす人たち
女性議員への「出ていけ」発言を支持する米国民の本音

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「移民国家だからこそ、忠誠を誓えない人間はいらない」

   トランプ氏は人種差別主義者か。最新の米世論調査によると、57%が「はい」、40%が「いいえ」と答えている。人種差別主義者とみなす人は、共和党支持者では21%、民主党支持者では85%と大きく差が出る。

   2019年7月17日、来年の大統領選に向けた支持者集会でトランプ氏が、「オマール氏は悪意ある反ユダヤ主義の発言をしてきた」と攻撃すると、会場から「Send her back.(送り返せ)」と大合唱がわき起こった。

   「オマール氏はアメリカン・ドリームを手に入れた。それなのに、その国に対して文句を言い、自分の思うように変えようとするのか。気に入らないなら、帰れ」、「移民国家だからこそ、忠誠を誓えない人間はいらない」というのは、トランプ氏を支持する多くのアメリカ人の本音なのかもしれない。

   オマール氏が議員になっても、ヒジャブを身につけていることに抵抗を感じる人も少なくない。彼女の忠誠心は、米国ではなくイスラム社会にある、と捉えるからだ。しかも下院の規定では、議場で頭を覆うことは許されていない。

   オカシオコルテス氏は、「政策について反論や議論を避けるために、弱い指導者は国への忠誠を試そうとする」と話している。

   オマール氏は堂々と言い切る。

「私が忠誠を誓い宣誓したのは、米国です。私はアメリカ人です。だからこそ、この国の理想である自由と正義のために、闘い続けなければならないのです」

   18日には、地元ミネソタ州で支持者の歓迎を受け、新たな力強い「宣誓」をした。

   「これからもトランプ大統領の悪夢となり続けます」

(随時掲載)

++ 岡田光世プロフィール
おかだ・みつよ 作家・エッセイスト
東京都出身。青山学院大卒、ニューヨーク大学大学院修士号取得。日本の大手新聞社のアメリカ現地紙記者を経て、日本と米国を行き来しながら、米国市民の日常と哀歓を描いている。米中西部で暮らした経験もある。文春文庫のエッセイ「ニューヨークの魔法」シリーズは2007年の第1弾から累計40万部。2019年5月9日刊行のシリーズ第9弾「ニューヨークの魔法は終わらない」で、シリーズが完結。著書はほかに「アメリカの家族」「ニューヨーク日本人教育事情」(ともに岩波新書)などがある。

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