2019年 11月 20日 (水)

最後の夏は、ベンチの中で... 大船渡・エース佐々木の温存に「英断」「残念」

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   第101回全国高校野球選手権岩手県大会決勝が2019年7月25日、岩手県営球場で行われ、花巻東が大船渡を12-2で下し、2年連続10回目の甲子園出場を決めた。プロ注目の大船渡・佐々木朗希投手(3年)はこの日、ベンチスタートとなり、途中登板に期待されたが結局、登板の機会は訪れず、佐々木投手の最後の夏は終わった。

   エース佐々木の代わりに先発のマウンドに上がったのはサイド右腕・柴田貴広投手(3年)。今大会初登板となった柴田は初回に2点を許す苦しい立ち上がりだった。味方打線は初回に1点を返して1点差としたものの、柴田は2回、3回にそれぞれ1点を失い、流れは花巻東に傾いた。

   5回に追加点を奪われても大船渡ベンチは動かず。4点ビハインドで迎えた6回には2死満塁から走者一掃の3塁打と、守備の乱れにより一挙4点を献上。国保陽平監督(32)が動いたのは、リードが8点に広がった7回。前川眞斗投手(2年)を2番手としてマウンドに送り込んだ。この時点で佐々木は投球練習を行っておらず、高校生活最後の夏をベンチの中で迎えた。

  • 高校野球の聖地・甲子園球場
    高校野球の聖地・甲子園球場

高まる注目、BS朝日は急遽、生中継を決定

   最速163キロの右腕は、7月21日の4回戦(対盛岡四)で延長12回194球を投げ抜いた。翌日の準々決勝(対久慈)では登板を回避したものの、中2日で臨んだ24日の準決勝では一関工打線から毎回の15奪三振で2安打完封。5-0で決勝進出を決め、1984年以来35年ぶりの甲子園出場へ王手をかけた。

   「令和の怪物」の注目度は高まるばかりで、高校野球ファンは佐々木見たさにこの日朝早くから会場に駆け付けた。13時プレイボールにも関わらず、午前7時過ぎには球場には行列が出来るほどの熱狂ぶり。また、注目度の高さを考慮したとして、BS朝日はこの日、急遽、花巻東-大船渡戦の生中継を決定。全国の高校野球ファンが佐々木の投球に注目していた。

   甲子園の切符がかかった大一番で、佐々木を登板させなかった理由について国保監督は「故障を防ぐため」と説明。この日朝に国保監督から佐々木に伝え、佐々木は笑顔で承諾したという。また、この決断について国保監督自身に迷いはなかったという。近年、高校野球では甲子園が開催されるたびに投手の投球過多問題が話題に上がり、佐々木もまた、そのひとりであった。連投はなかったものの、4回戦で194球、準決勝では9回を投げ切っており、佐々木の肩を不安視する声も上がっていた。

「甲子園よりも先の人生の方がはるかに長い。」

   超高校級の逸材は、国内をはじめMLBでも注目されている。地方大会にはNPB、MLBのスカウトが駆け付け、ネット裏から目を光らせていた。甲子園出場を逃したとはいえ、佐々木の評価が変わることはなく、むしろ投球過多を心配するプロ野球関係者の中には安どの声も聞こえてくる。

   ネットのファンの声は賛否両論あるものの、佐々木の将来を考えた国保監督の決断を「英断」とみるものが多く見られる。

「佐々木のことを考えると良かったと思う」
「甲子園よりも先の人生の方がはるかに長い」
「私欲を捨てた大船渡の監督をリスペクト」

   その一方で「令和の怪物」の投球を甲子園で見ることが出来なくなり「残念」とするファンの声も多く寄せられた。代打での出場もなく、真っ白いユニフォームのまま最後の夏をベンチで終えた佐々木。国保監督の決断は、今後の佐々木の野球人生の中で答えが見つかるだろう。

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