2020年 10月 21日 (水)

「高校生の未来を大人のエゴで壊すことがあってはいけない」 佐々木の登板回避、「当然の判断」と元MLB職員

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「周囲の期待に応えるよりも、選手の将来を守ることの方が大事」

   「ピッチ・スマート」が設定するガイドラインを日本の高校3年生に照らし合わせてみると次のようなものになる。17歳から18歳カテゴリーにおける球数の上限は105球で、80球以下ならば3日間の休養を必要とし、81球以上投げた場合、投球間隔を4日間、空けるべきだとしている。ちなみに日本の中学3年生から高校1年生にあたる15歳から16歳カテゴリーでの上限は95球で、76球以上投げた場合、4日間の休養が必要となる。

   日本の甲子園のような全国大会がなく、これに伴う地方予選がない米国ならではのガイドラインで、日本の高校に当てはめると現実的ではない。日本の高校野球が抱える過密日程などの事情を踏まえた上で、前出の関係者は「ガイドラインの設定は現場の意見だけではなく、医学的な見地からの議論が必要です。メジャーリーグのピッチ・スマートを参考にして日本独自の基準を設けるべきです」と持論を展開する。

   米国の独立リーグでプレーした経験を持つ国保監督が「選手ファースト」の采配を振るった背景には、上記のような米国のルールが影響しているのかもしれない。前出の関係者は「周囲の期待に応えるよりも、選手の将来を守ることの方が大事です。どのような理由があるにせよ、有望な高校生の未来を大人のエゴで壊すことがあってはなりません」と話した。夏の甲子園は8月6日、聖地・甲子園球場で開幕を迎える。

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