2019年 9月 21日 (土)

「魔が差した」「ごまかせるのではと...」 ベテラン編集者は、なぜ「架空インタビュー」に手を染めたのか

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「10年ほども担当のベテランなので、まさかと」

   JRやケイ・オフィスによると、6月号の企画会議では、当初は浦田教授とは別の人にインタビューする予定になった。

   ところが、調整が難航したため、急きょ5月中旬に浦田教授に「インフラの海外展開」のテーマでインタビューを依頼した。その後、下旬になって、浦田教授から「現在の専門分野と異なり、このテーマには取り込んでいない」と断りの連絡が入った。そのときには、締め切りが迫っており、誌面の穴を開けるわけにはいかないと、編集担当者が無断で過去記事を改変した。

   校正の段階で、浦田教授の本名ではないことに確認を求めると、この担当者は、「教授がペンネームでの出稿を希望している」と説明したという。広報誌は、インタビューした人に無料配布しており、浦田教授から「自分の写真ではないか」と指摘があって不正が分かった。

   ケイ・オフィスでは、掲載原稿を全員で見るチェック体制を取っていたというが、今回は、担当者が原稿を見せなかったと代表が取材に説明した。

「10年ほども担当のベテランなので、まさかと思いました。広報誌の責任者でもあったので、チェックしきれなかった甘さがあったと反省しています」

   本人は、「魔が差した」と話し、「誰も気づかなければ、ごまかせるのではと考えた」という。この社員は、その後に解雇された。

   JR東日本の広報室では、「企画変更の可能性もあるのに、スケジュールが短かったとの反省はあります。ペンネームのことが出たときに、浦田教授に直接確認せずに使ったのも問題点だと考えています」と話した。

   編集担当者の過去の記事306本について調べてもらったところ、同様な不正は確認できなかったとしている。

   浦田秀次郎教授は30日、早大の広報課を通して、「今回の件については、JRが対応していますので、コメントする立場ではありません」と取材に答えた。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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