2024年 4月 24日 (水)

村田諒太にも余波が? 統一王者アルバレス、「IBF王座」はく奪報道

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   国際ボクシング連盟(IBF)がミドル級世界3団体王者サウル・アルバレス(29)=メキシコ=の王座をはく奪したと2019年8月1日、複数の米国メディアが報じた。IBFはアルバレスに同級1位セルゲイ・デレイビャンチェンコ(27)=ウクライナ=との指名試合を義務付けていたが、期限内に交渉がまとまらなかったためアルバレスの王座はく奪を決めた。同王座は空位となり、同級1位デレイビャンチェンコと、同級3位ゲンナジー・ゴロフキン(37)=カザフスタン=との間で王座決定戦が行われる可能性が高い。

  • 村田諒太(2018年撮影)
    村田諒太(2018年撮影)
  • 村田諒太(2018年撮影)

デ・ラ・ホーヤ氏は王座はく奪に激怒、法的手段も

   今回の指名試合を巡ってはファイトマネーなどの金銭面で折り合いがつかず、交渉が決裂したとみられる。米国のボクシング専門メディア「ボクシングシーン.com」によると、アルバレスをプロモートするゴールデンボーイ・プロモーションズ代表のオスカー・デ・ラ・ホーヤ氏(46)は、IBFの措置に対して「非情に失望している」とし、法的手段を取ることも辞さない構えを見せている。

   アルバレスのIBF王座はく奪により、世界のミドル級シーンが大きく動き、WBA世界ミドル級王者・村田諒太(33)=帝拳=の今後にも影響を及ぼしそうだ。現在、アルバレスが保持する王座はWBAスーパー王座とWBCフランチャイズ王座の2つ。格付けでいえば、WBAレギュラー王者の村田は、アルバレスのひとつ下の王者となる。IBF王座決定戦は年内に開催される可能性が高く、アルバレスはWBO王者との統一戦に舵を切ったとする報道もある。

   年内の初防衛戦を計画している村田は8月1日に所属する帝拳ジムで練習を再開した。注目の初防衛戦の相手について村田は、アルバレス、ゴロフキンらの名を挙げ、ビッグマッチを熱望した。だが、アルバレスのIBF王座はく奪で一日にして状況は一変。アルバレスはWBO王者との統一戦、ゴロフキンはIBF王座決定戦出場が濃厚で、村田が熱望するビッグマッチのチャンスは来年以降、持ち越しとなりそうだ。

米メディアはブラント陣営の権利行使を報じる

   ゴロフキンが王座返り咲きを果たせば、アルバレスとの3度目の対戦が見えてくる。世界のミドル級は現在、アルバレスを中心にまわっており、巨額ファイトマネーを求めてトップボクサーがアルバレスとの対戦を望む。世界王者としての実績が乏しい村田が、この中に割って入るのは現状では厳しく、自身の持つ王座を地道に防衛しながら機会をうかがうのが最良の手段だろう。

   昨年10月、2度目の防衛戦でロブ・ブラント(28)=米国=に敗れた村田は、今年7月の再戦でブラントを2回TKOで破って王座奪回。王座の防衛に失敗したブラント陣営は、村田と再戦する権利を有しており、米メディアではブラント陣営がこの権利を行使すると報じている。3度目の対戦に対して村田は興味を示していないようだが、村田が望む年内のビッグマッチの可能性は極めて低く、ラバーマッチが現実味を帯びてきた。

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