2019年 9月 17日 (火)

岡田光世 「トランプのアメリカ」で暮らす人たち
銃乱射の日常めぐる「思い」を聞く 前編

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   2019年8月3日と4日未明、米国で立て続けに銃乱射事件が起きた時、私は米中西部ウィスコンシン州にある人口2,600人ほどの小さな町にいた。1年間、交換留学生として学んだ高校の同窓会に出席するためだ。ここは北海道のような酪農地帯だ。

   今回は2回に分けて、銃が身近な地元の人たちの、銃への思いを紹介したい。

  • ウィスコンシン州の町での同窓会の様子。バーの壁には鹿のはく製が飾られている。
    ウィスコンシン州の町での同窓会の様子。バーの壁には鹿のはく製が飾られている。

「今度はどこ?」

   テキサス州エルパソの事件は、同窓会が始まる3時間前に起きていた。同窓会が開かれた町中のバーには、テレビのスクリーンがいくつか設置されていた。あとから思えば事件について報道していたはずだが、私はまったく気づかなかった。旧友たちも知ってか知らずか、その話をしなかった。

   旧友のひとりは、「銃乱射事件が起きたらしいというのは映像からわかったけれど、バーのなかはうるさくて音声が聞こえなかった」と話していた。

   私はその日、朝から外に出ていて、旧友や元教師、町の人たちと言葉を交わしていたが、事件の話をする人は誰もいなかった。翌朝ニュースを見て、エルパソの銃乱射、そしてその13時間後の4日未明にオハイオ州デイトンで起きた銃乱射事件について、初めて知った。

   テレビの近くにすわっていた友人家族は、「また銃乱射か」、「今度はどこ?」と言うだけで、おしゃべりの合間にちらちら画面を見ている程度だった。その1週間前には、カリフォルニア州のギルロイで、銃乱射事件が起きたばかりだ。

   その週末はちょうど、町でカウンティフェアが行われていた。年に一度の郡のお祭りで、農産物や家畜の品評会やゲームなどが行われる。人々は何事もなかったかのように、トラクターや馬の牽引レース、特設の遊園地の乗り物、アメリカンドッグやビールなどの飲食を楽しんでいた。

   人が集まる場所で銃乱射が起きるのでは、といった懸念はまったく感じられなかった。

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