2024年 4月 25日 (木)

満員電車?空いてる方? 認識のギャップを「混雑率」から解き明かす

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札幌では135%の路線も

   他のエリアではどうか。圏内平均値ではなく個別路線(区間)の数字になるため、比較対象として東京圏の個別路線の数字を確認しておくと、目標値(180%以下)を上回る路線が11路線あり、上位(ワースト)3路線は、東京メトロ東西線(木場→門前仲町)199%、JR横須賀線(武蔵小杉→西大井)197%、JR総武線緩行線(=各駅停車、錦糸町→両国)196%。

   先の話題ツイートに関連する北海道エリア(2018年度)をみると、札幌市営の地下鉄東西線(菊水→バスセンター前)135%、JR函館本線(琴似→桑園)127%などが高かった。また、福岡エリアでは、福岡市地下鉄の空港・箱崎線(大濠公園→赤坂)142%、同七隈線(桜坂→薬院大通)121%が目立った。

   両エリアの過去の数字も確認すると、たとえば30年近く前の1991年度では、札幌の東西線(同)は190%、福岡の空港・箱崎線(同)は159%で、いずれも2018年度より10ポイント以上、高かった。

   鉄道各社は従来、混雑緩和に向け、運行本数や編成車両数を増やすなどの対応を行ってきた。東京都では2017年度から「時差Biz(ビズ)」キャンペーンを行っており、企業がフレックス勤務を採用・試行することで通勤時間が分散することなどを目指して協力を求めている。また、国交省は18年度から、先にも触れた「混雑のピーク時間帯」だけでなく、その前後1時間の「ピークサイド」の混雑率も公表しており、ピーク時を避ける行動を企業や個人に促している。

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